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夏の暑さ厳しい京都盆地の南西にあるのが向日市です。西域には西山連峰が、市の東方面には桂川が流れる大変自然豊かな市です。この地形より、市の北西方向が高地で、南西方向が低地で比較的平坦な地形となっています。市内を貫くように走るJR東海道本線や阪急京都本線は人々の重要な足となっています。面積約８平方キロメートルで、日本の市の中で３番目に狭い市でもありますが、人口密度は京都府内でもナンバーワンで全国的に見ても常に上位にランクインします。向日市はタケノコが特産として有名で、この他の農作物でも京野菜のみず菜に千両なすなどの栽培も有名です。

向日市にある向神社は御歳神である向日神が向日山に来られ、稲作をすすめたことがはじめといわれています。同じく向日市にある火雷神社は神武天皇が大和国橿原から山城国へ遷られたとき、この地に火雷神を祀ったことに始まるといわれています。火雷神社は西暦718年の社殿を新しくするにあたりお祀りしている玉依姫命と神武天皇を合祀しましたが、中世になるとやや衰え、１２７５年には向神社が兼任することになり、向日神社と社名を改めて今日に至っています。境内は京都府道67号西京高槻線、通称アストロ通りから、石畳の参道へと入っていきます。参道は桜やツツジ、カエデなどが並木道となり連なる登り坂で趣はありますが、たまに車も通りますので注意はすべきです。その道を経て境内に入ると、舞楽殿が見えてきます。舞楽殿の奥には拝殿と本殿があります。本殿１４１８年に建築され室町時代の建築流派を代表するものとして、国の重要文化財となっています。また明治神宮本殿は、実は向神社の本殿を1.5倍のスケールにした設計であるのです。

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