自分でお風呂場の蛇口や混合水栓を交換しよう

自分でお風呂場の蛇口や混合水栓を交換しよう

お風呂場の蛇口や混合水栓の交換方法について

今回は、お風呂場の蛇口や混合水栓を自分で交換する方法を写真付きで解説いたします。

・蛇口を新しくしたいけど、費用はなるべくかけたくない

・もしもに備えて、自分で交換修理できるようになっておきたい

こちらのコラムを見れば、ほとんどのお風呂場の蛇口を交換できるようになるはずです。

お風呂場の蛇口交換は自分でもできる?

お風呂場の蛇口を自分で交換しよう

お風呂場の蛇口にはいくつかの種類がありますが、ほとんどの蛇口や混合水栓を自分で交換することができます。
状況や蛇口の種類によっては、特殊な工具を必要とするケースもありますが、交換の流れは基本的に同じです。

もしも、お風呂場の蛇口を交換したいけど、水道業者に依頼してまでもとする必要はないかなという方は、実際に自分で交換してみてはいかがでしょうか?

水道修理業者にお風呂場の蛇口交換を依頼する時の費用相場

蛇口交換の費用はどのくらい?

業者によって料金は異なりますが、交換費用はそれほど高額ではないことが多いです。
金額が高くなる原因は水栓本体の購入費用になるので、自分で交換するのではなく、自分で商品を購入して交換だけを依頼するという方法もあります。

交換費用の目安としては、数千円から数万円が目安になるのではないでしょうか。
金額が高くなりすぎている場合はぼったくりの可能性もあるので、速やかに別の業者に見積もりを取ってもらい適正費用なのか確認することをお勧めいたします。

お風呂場の蛇口の種類を確認しよう

お風呂場にある蛇口の種類を確認しよう

自分でお風呂場の蛇口を交換する場合、自分で交換用の蛇口を揃える必要があります。
お風呂場の蛇口は、家のつくりや形によって種類が異なり、場合によっては購入した蛇口が使えなかったというケースもあります。

交換用の蛇口を購入する前に、必ず自宅の浴室で使用できるのかを確認してから購入しましょう。
蛇口の種類に関しては、後ほど形状と特徴についてご紹介いたします。

自分で購入する場合はホームセンターやネット通販を利用する

ホームセンターやネット通販で蛇口を購入

自分で蛇口を購入する手段は、大きく分けて「ホームセンター」「ネット通販」での購入の2つがあります。
ネット通販の方が、種類も豊富で安く購入できる場合もありますが、ホームセンターでは浴室や蛇口の写真を撮影して、販売員に相談することも可能です。

 

壁付けツーハンドル混合水栓

壁付けツーハンドル混合栓の交換方法

古い住宅やアパートで使用されているタイプの蛇口・混合水栓になります。
簡素な作りに見えますが、交換方法や手順はサーモスタット式混合水栓とあまり変わらないので、丁寧な作業を心がけましょう。

壁付けサーモスタット混合水栓

壁付けサーモスタット混合水栓

現在、多くの家庭のお風呂場で使われている蛇口が、壁付けサーモスタット混合水栓です。
温度の自動調節機能が備わっており、指定した温度でお湯を出すことができるという水栓で、内部のつくりはツーハンドル混合水栓より複雑です。

修理はともかく、交換方法は基本的に変わらないので、蛇口さえ準備できれば自分での交換も可能です。

 

台付けサーモスタット混合水栓

台付けサーモスタット混合水栓

前述した壁付けサーモスタット混合水栓と機能部分は全く同じですが、取り付けられている場所が異なります。
台付けは壁ではなく、浴槽に取り付けられていることが多く、スムーズに交換作業を行うには特殊な工具を必要とします。

工具さえ準備できれば、こちらも自分で交換することができます。

埋め込み式の混合水栓

埋め込み式混合水栓

稀に見るタイプの浴室の混合水栓で、壁に埋め込まれている混合水栓を指します。
水栓自体はいたって普通なのですが、埋め込まれているので交換する場合は、壁に穴を空けるなど大規模な作業を要します。

できない訳ではないですが、壁の補修なども必要となるため、自分での蛇口交換は現実的ではありません。
交換の際は、信頼できる水道業者に依頼するようにしましょう。

壁付けツーハンドル混合水栓の交換方法

壁付けツーハンドル混合水栓の交換方法

ここからは、壁付けツーハンドル混合水栓の交換方法についてご紹介いたします。
作業途中に水漏れが起きないように止水栓を閉める作業もありますので、はじめて交換を行うという方は、解説を見ながらゆっくりと工程を進めてみてください。

step01 交換に必要な工具を揃える

壁付けツーハンドル混合水栓の交換に必要な工具

交換用の混合水栓
モンキーレンチ
シールテープ
歯ブラシ
タオル場
合によってはマイナスドライバー

step02 水の元栓を閉める

水道の元栓を閉める

まずは、家全体の水の元栓を閉めます。
水の元栓をしっかりと閉めてから作業を行わないと、蛇口(混合水栓)を外した際に大量に水が漏れるので、必ず元栓は閉めてから作業を行いましょう。

また、水の元栓を閉めている間は、建物、部屋全体で水が利用できなくなります。

step03 残留水を出しておく

元栓を閉めたら、吐水口にタオルを当てて水栓内部の残留水を出します。
また、この工程を行うことで、水の元栓がしっかりと閉められているかを確認すること役割があります。

step04 水栓本体をクランクから取り外す

水栓本体をクランクから取り外す

水栓本体とクランクを接続しているナットを、モンキーレンチを使って取り外します。
全部で2か所あるので、2か所とも外して蛇口本体を取り外します。

クランクから水栓を取り外した状態

step05 クランクを取り外す

壁からクランクを取り外す

現段階だと、クランクだけが壁に残っている状態になっているはずです。
クランクを回して、壁の給水管から取り外しましょう。

step06 給水口に汚れが詰まっているので掃除する

歯ブラシを使って掃除する

クランクを取り外したら、新しい蛇口を取り付けるだけですが、その前に給水管の掃除をしておきましょう。
劣化したシールテープや、錆がついてしまっていることがあるので、歯ブラシを使ってキレイに掃除しておきます。

step07 交換する水栓を準備する

交換する水栓を準備する

掃除が終わったら、いよいよ準備しておいた新しい蛇口を取り付けます。
まずは、蛇口本体や接続に必要な部品・ナットに欠品がないかもう一度確認しましょう。

step08 クランクにシールテープを巻く

クランクにシールテープを巻く

新しいクランク2本にシールテープを8~13回ほど巻きます。
シールテープの巻き方が悪いと、蛇口取付後に水漏れを起こしてしまうので、正しい方法でシールテープを巻きましょう。

step09 クランクをへの字に取り付ける

クランクをへの字に取り付ける

シールテープを巻いたら、壁の給水管にクランクを「への字」に取り付けます。
画像のような形で取り付ける意味がありますので、八の字にしたり、逆向きのへの字にならないように気を付けましょう。

また、クランクを回しながら取り付けているときに、位置調整を行うために逆側に回さないように注意してください。
少しでも戻してしまうと、水漏れの原因となりますので、シールテープを剥がして、巻きなおすところから作業を再開します。

step10 クランクに蛇口本体を取り付ける

蛇口は傾いたままなので、これから調整する

への字に取り付けたクランクに蛇口を取り付けます。
この時も、クランクを逆側に回さない・動かさないを守って取付を行ってください。

step11 蛇口の位置を調整する

蛇口の位置を調整する

現在、への字に取り付けられているため、蛇口は傾いて取り付けられています。
への字から八の字にするように、クランクを動かして蛇口が水平になる位置に調整します。

水平器があると正確に水平に動かすことができます。

step12 クランクの止水栓が閉まっているか確認する

クランクの止水栓を閉める

念のため、クランクに止水栓が備わっている場合は閉めておきます。
止水栓がない場合、この工程は飛ばしてください。

step13 水道の元栓を開ける

水道の元栓を開ける

この工程が、交換作業の中でも緊張する作業です。
水道の元栓を開けるだけなのですが、正しく交換ができていないと水漏れが起きます。

お風呂場から水道の元栓まで距離がある場合は、二人がかりでの作業を推奨します。
一人が水漏れ状況を確認することで、トラブル発生時にすぐに水道の元栓を閉めることができます。

step14 クランクの止水栓を開ける

クランクの止水栓を閉めた方は、ゆっくりと止水栓を開けて水が流れるか確認しましょう。
交換によって水漏れが起きやすい場所ありますので、水漏れがないかを念入りに確認しましょう。

step15 問題なく使用できれば交換完了

壁付け混合水栓の交換完了

水漏れもなく、問題なく蛇口が使用できれば交換完了です。
どうしても、水漏れが起きてしまう、うまく交換ができない場合は水のレスキューまでご依頼ください。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法

壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法

壁付けタイプのサーモスタット混合水栓の交換手順をご紹介します。
複雑な作りをしているように見えますが、交換だけならば自分でも行うことができますので、ぜひ挑戦してみてください。

step01 交換に必要な工具を揃える

壁付けサーモスタット混合水栓の交換に必要な工具

交換用の混合水栓
モンキーレンチ
シールテープ
歯ブラシ
タオル
場合によってはマイナスドライバー

step02 水道の元栓を閉めて、水を止める

水道メーター近くの元栓を閉める

サーモスタット混合水栓を交換する場合、壁から蛇口を完全に取り外すので、水道の元栓を閉めておかないと壁から大量の水が流れ出てきます。

また、水道の元栓を閉めることで建物や部屋全体の水が使えなくなるので、家族や同居人に水を止めることを告げてから作業を行いましょう。

step03 残留水を出しておく

混合水栓の残留水を出しておく

水道の元栓を閉めると水の供給がストップされるので、ハンドルを回しても水は出なくなります。
しかし、水栓内部に少量の水が残っているのでタオルを当てながら、残留水を出しましょう。

step04 クランクと本体部分の連結ナットを外し、本体を取り外す

クランクと本体部分の連結ナットを外す

モンキーレンチを使用して、蛇口本体とクランクの接続を外します。
交換の場合、蛇口本体を丸ごと外すだけなので、サーモスタット機能搭載の蛇口でも工具と知識さえあれば問題なく作業ができます。

水栓本体を外す

step05 クランクを回して、壁の給水管から取り外す

クランクを回す

壁にクランクだけが残っている状態なので、クランクを反時計に回して取り外します。
2か所とも外したら、古いサーモとスタット式混合水栓の取り外しは完了です。

クランクを完全に取り外す

step06 配管の接続部分に溜まった汚れを出す

水道管を掃除して綺麗にしよう

長く蛇口を使用していた場合、壁の配管接続部が汚れてしまっているはずです。
歯ブラシを使用して、配管内部に溜まった汚れや、溝に付着したシールテープを取り出しましょう。

step07 新しく取り付けるクランクにシールテープを巻く

クランクにシールテープを巻く

新しく取り付けるクランクにシールテープを8~13回巻きます。
シールテープの巻き方にはコツがありますので、蛇口取付後に水漏れが起きてしまうという方は、巻き方の詳細をまとめた記事を参考に進めてみましょう。

step08 取付の最中は逆に回さないように注意して、への字に取り付ける

クランクをへの字の位置に取り付ける

シールテープを巻いたクランクを、への字になるように取り付けます。
注意点として、クランクの位置を調整するために逆側に少しでも戻してしまうと水漏れが起きてしまうので、逆側には回さないように気を付けましょう。

step09 クランクに水栓本体を取り付ける

クランクに水栓本体を取り付ける

クランクに混合水栓本体を取り付けます。
本体を取り付け、への字の形からハの字の形に移動させ、水栓を水平にします。

サーモスタット混合水栓を水平にする

step10 シャワーホースを本体に取り付ける

サーモスタット混合水栓にシャワーホースを取り付ける

水栓本体にシャワーホースを取り付けます。
まずは手締めで軽く固定して、その後、レンチを使って水漏れが起きないようにしっかりと固定します。

step11 水栓を開けて、水漏れがおきないか確認する

水道の元栓を開けて水を流そう

しっかりと固定されているかもう一度確認して、水の元栓を開けます。
この時に水漏れが起きた場合は、取付作業を再び行う必要があるので水の元栓を閉めましょう。

サーモスタット混合水栓で水漏れの起きやすい場所は下記の通りです。

step12 問題なければ作業完了

お風呂場のサーモスタット混合水栓の交換完了

問題なければ交換作業の完了です。
これで、古い水栓を使わない場合は金属ゴミとして処分しましょう。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

台付けサーモスタット混合水栓の交換方法

台付けサーモスタット混合水栓の交換方法

ここでは、デッキタイプと呼ばれる台付けサーモスタット混合水栓の交換方法をご紹介します。
壁付け型とは少し異なる交換方法になりますので、手順を確認しながらゆっくりと作業を行いましょう。

step01 交換に必要な工具を揃える

台付けサーモスタット混合水栓の交換に必要な工具

交換用の台付けサーモスタット混合水栓
モンキーレンチ
立水栓取付レンチ
プラスドライバー
マイナスドライバー

step02 水の元栓を閉める

水道の元栓を閉めてから作業を行う

水の元栓をしっかりと閉めてから作業を行います。
元栓を閉めずに浴室の水栓を外してしまうと、水漏れが起きるためしっかりと閉めてから作業に取り掛かりましょう。

step03 蛇口内の残留水は事前に出しておく

水道の元栓を閉めたら、蛇口内に残った水を出します。
また、水を出すことで元栓が閉まっているかどうかも確認することができます。

この時に、水が出続ける場合は水道の元栓が閉まっていない証拠ですので、STEP02の「水の元栓を閉める」の作業を見直しましょう。

step04 点検口を開ける

浴槽の点検口を開ける

混合水栓の固定ナットは浴槽の内側の空間にあります。
まずは、ドライバーを使用して点検口を開けます。

step05 点検口内から蛇口本体を固定しているナットを外す

点検口内から蛇口本体の固定を外す

点検口内に立水栓取付レンチを使用して、蛇口を固定しているナットを外します。
基本的に、2か所で固定されているので両方とも外すようにしましょう。

step06 外側から水栓を外す

浴槽からサーモスタット混合水栓を取り外す

固定ナットを外したら、混合水栓を引き抜くようにして外します。

step07 給水管や点検口内を掃除しておく

給水管や点検口内を掃除しておく

浴室の点検口内は蛇口を交換する時くらいにしか開けることがないので、同時に掃除をしておくのもオススメです。

step08 交換する水栓をはめ込む

水栓の土台をはめ込む

浴室に新しく交換する水栓をはめ込みます。

step09 水栓と給水管を接続する

水栓本体を土台に取り付ける

点検口内の給水管と水栓を取り付けレンチを使用して、設置します。
水漏れしないようにしっかりとナットを締めるのがコツです。

step10 化粧カバー、シャワーホースを水栓に取り付ける

台付けサーモスタット混合水栓の化粧カバーの取付

シャワーホース付きのサーモスタット混合水栓ならば、シャワーホースを取り付けましょう。

step11 元栓を開けて、水漏れがおきないかチェックする

元栓を開けて水が正常に流れるか確認する

いよいよ水道の元栓を開けて、交換した蛇口から水がでるか確認します。
接続があまいと水漏れが起きるので、念入りに確認しましょう。

step12 水漏れがなければ、点検口を閉める

作業が終わったら点検口を閉める

蛇口から水漏れがおきていなければ、開けていた点検口を閉めます。
開けた時と同じようにドライバーで閉じましょう。

step13 台付けサーモスタット混合水栓の交換完了

台付けサーモスタット混合水栓の交換完了

最後に水栓の化粧カバーを取り付けて、古い蛇口を処分すれば台付けサーモスタット混合水栓の交換完了です。
もしも、作業でうまくできないところがあれば、水のレスキューまで交換修理をご依頼ください。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

お風呂場の蛇口を交換する時は時間に余裕を持って行おう

今回は、お風呂場の蛇口の交換方法について解説しました。
埋め込み式など蛇口交換が容易でないものもありますので、作業前に一通り作業工程を確認して、自分でできるかできないかを判断した上で交換に取り組んでみてください。

水のレスキューはいつでも蛇口交換から水漏れ、つまり修理のご依頼をお待ちしております。
お気軽にフリーダイヤルまでお電話ください。