タイプごとに分かる、自分でできる混合水栓の交換法
自分でも混合水栓、混合栓の交換はできます
今回は自分でできる混合水栓、混合栓の交換法についてご紹介します。 キッチン、お風呂場、洗面所など様々な場所で使用している混合水栓。壊れたり新しい物に買い替えたい時がいつかはやってきます。
自分でできる交換法を試せば、業者を呼ばずとも好きな時に混合水栓を交換することができるので、修理や取替を考えている方は参考にしてみてください。
交換する混合水栓のタイプを確認してから交換
混合水栓にはいくつかのタイプがあり、交換方法が異なります。 まずは交換する水栓がどのタイプに当てはまるのかを確認してみましょう。
①壁付けタイプ
壁の給水管に接続する壁付けタイプです。
キッチンや浴室で使用されていることが多いタイプになります。
②カウンタータイプ
ワンホール混合栓とも呼ばれ、キッチンによく使用されているタイプの混合水栓です。
シンプルなものから、赤外線による自動洗浄など多機能性のあるものまで幅広く販売されています。
③デッキタイプ(サーモスタット式)
デッキタイプの混合栓は、浴室で使用されています。
これまでの混合栓とは違い、少し特殊な形をしているので、交換方法も異なります。
④コンビネーションタイプ
コンビネーションタイプは、洗面所でよく使用される混合水栓で、吐水口とレバーが別々に分かれています。
蛇口交換でつまづいたら、無理に進めず、作業を止めて修理店へ連絡!
蛇口交換は失敗すると水漏れによる多大な被害が発生しかねません。無理に修理を進めると後戻りできないこともあります。自分でやってみて難しいと感じたら、直ぐに水道修理店へ相談することをオススメします。
水のレスキューは24時間365日体制で、フリーダイヤルでお客様からのご相談を受け付けております。技術、価格ともに安心してご依頼いただけます。
壁付けタイプの交換方法
壁付けタイプの交換に必要な道具
・モンキーレンチ ナットを取り外す作業があるため必須です。
・シールテープ 取付脚を取り付ける際に使用します。
・歯ブラシ 給水管の中の汚れを掻き出すときに使用します。
・タオル 水が漏れることがあるので、周囲を濡らさないために使用します。
壁付けタイプの交換方法と注意点
壁付けタイプの混合水栓は、クランクの幅を100mmほど調整することができるので、穴のサイズさえあっていれば、元のメーカーと違っていても交換が可能です。
壁付けタイプの交換 STEP1|水道の元栓を閉めてください
壁付けタイプの交換時は水道の元栓から行います。元栓を閉めた後は必ず水がでないことを確認してください。
壁付けタイプの交換 STEP2|古い水栓の固定ナットを外してください
モンキーレンチで固定用のナットを取り外します。
壁付けタイプの交換 STEP3|クランクを回して取り外してください
水栓本体も取り外したら、クランクを回して取り外します。二か所とも取り外してしまいましょう。
壁付けタイプの交換 STEP4|ブラシで給水管を掃除してください
準備しておいたブラシで給水管内をキレイにしましょう。シールテープの残りやゴミがあると水漏れの原因となりますので要注意です。
壁付けタイプの交換 STEP 5|クランクを一度取付、何回転するか確認する
交換する新しいクランクを取り付けて何回転で固定されるかを確認します。
もし、5回転で固定することができたら、シールテープを巻き付けた後の取付回転数は4回転で良いということになります。
壁付けタイプの交換 STEP 6|クランクの高さを確認する
回転数確認時に両方のクランクの高さを確認します。高さが揃っていない場合は高さ調節用のアダプターを購入して揃えるようにしましょう。
壁付けタイプの交換 STEP 7|クランクを一度外してシールテープを巻いてください
クランクにシールテープを巻きます。目安として8~13回と覚えておきましょう。
壁付けタイプの交換 STEP 8|クランクを給水管に取り付けてください
シールテープを巻いた取付脚を「への字」の形で取り付けます。回転数を確認した時に「5回転」でしたので、取り付ける際は1回転減らした「4回転」で取り付けます。 途中、少しでも微調整のために逆回転させていたら水漏れの原因となるので、シールテープを巻きなおす所からやり直しましょう。
壁付けタイプの交換 STEP 9|蛇口を取り付けてください
クランクを逆回転させないように注意しながら、水栓本体を取りつけましょう。への字の状態で取り付けると写真のようになります。
左右のクランクを調整して左右の高さを揃えます。高さが揃ったら左右のナットを完全に閉め切りましょう。
壁付けタイプの交換 STEP 10|問題なく水がでれば完了
水を出して問題なければ壁付けタイプの混合栓の交換完了です。水漏れの確認時は、各部から水漏れが起きていないかをしっかりと見ましょう。
カウンタータイプの交換方法
カウンタータイプの交換に必要な道具
・モンキーレンチ ナットを取り外す作業があるため必須です。
・ナット締付工具 蛇口の台座によってはナット締付工具があると楽に作業を行うことができます。
・プラスドライバー 水栓を組み立てる際に使用します。
・マイナスドライバー 止水栓を閉める際に使用します。
・六角レンチ 蛇口を取り付けるときに使用します。
・タオル 水で周囲を濡らさないために使用します。
カウンタータイプの交換方法と注意点
カウンタータイプの混合栓を交換する時の注意点として、取り付け穴のサイズがキッチンと蛇口で合っているかがポイントとなります。
一般的なメーカーである、TOTOやINAX、KVK、SANEIなどは共通のサイズであることが多く、メーカーが違っても交換可能です。
製品の多くは、33mm~ 47mmと一定の幅に対応しており、ほとんどのキッチンに取り付けることができます。
しかし、海外製の製品を使用していたりデザイン性の高いものの場合は、取り付け穴のサイズが合わないことがあります。
カウンタータイプの交換 STEP1|止水栓を閉めてください
まずは給水ホースと繋がっている止水栓を閉めます。お湯と水の両方の止水栓を閉めましょう。
カウンタータイプの交換STEP2|床にタオルを敷いてください
残留水が零れることがあります。床にタオルを敷いておくことで水濡れを防ぐことができます。
カウンタータイプの交換STEP3|給水管と給水ホースの固定ナットを外してください
給水管と給水ホースの固定ナットを外します。
カウンタータイプの交換STEP4|カウンター下の固定を外してください
六角レンチを使用して、カウンター下の固定を外して台座ごと水栓を取り外せるようにします。
カウンタータイプの交換STEP5|古い水栓を取り外してください
台座と一緒に古い水栓を取り外します。
カウンタータイプの交換STEP6|止水栓に使われている部品を取り外してください
古い止水栓の逆止弁を取り外しましょう。
カウンタータイプの交換STEP7|新しい水栓の台座を取り付けてください
新しい水栓の台座を取り付けてください。固定方法は購入した製品の説明書を確認しましょう。
カウンタータイプの交換STEP8|蛇口を取り付けてください
固定した台座に水栓本体を取り付けます。
カウンタータイプの交換STEP9|蛇口と台座を固定してください
六角レンチ(製品によってはドライバー)を使用して水栓本体と台座を固定します。
カウンタータイプの交換STEP10|給水管に逆止弁を取り付けてください
給水管に新しい逆止弁を取り付けます。
カウンタータイプの交換 STEP11|取り付けた逆止弁に給水ホースを取り付けてください
逆止弁に給水ホースを接続します。給水ホースにはお湯用と水用の2種類があるので間違いのないように気を付けましょう。
カウンタータイプの交換 STEP12|シャワーの給水ホースを接続する
シャワー側の給水ホースを水栓と接続します。こちらもSTEP13同様にクリップとキャップで固定します。
カウンタータイプの交換 STEP13|水を出して問題なければ完了
止水栓を開けて、水漏れがなく通常通りに混合栓が使えれば交換完了です。
デッキタイプの交換方法
デッキタイプの交換に必要な道具
・交換するデッキタイプの水栓(必須) イズや用途に合わせた製品を購入しましょう。
・モンキーレンチ(必須) ナットを取り外す作業があるため必須です。
・ナット締付工具 台座によってはナット締付工具があると楽に作業を行うことができます。
・プラスドライバー 点検口を開ける際に使用することがあります。
デッキタイプの交換方法と注意点
デッキタイプの場合、水栓下部に設置されている取り付け芯の距離が3種類あります。
クランクのように調整はできないため、85mm、105mm、120mmのどのタイプの水栓なのかをしっかりと確認してから交換しましょう。
デッキタイプの交換 STEP1|点検口を開けます
まずは安全のために、家全体の水を止めてから作業するようにしてください。お風呂に接続されているようなデッキタイプであれば浴槽の点検口を開け、浴室に接続されているデッキタイプであれば壁の点検口を開けます。
デッキタイプの交換 STEP2|止水栓を閉めてください
水栓本体のカバーを外して止水栓を閉めます。水用、お湯用の2か所に止水栓があるので、両方とも閉め切ります。元栓を閉めている状態なので、水漏れの心配はないのですが閉めれるものは閉めておくとトラブルを防ぐことができます。
デッキタイプの交換 STEP3|台座を固定しているナットを外してください
止水栓を固定しているナットを外します。水栓締付工具があれば簡単に取り外すことができます。
デッキタイプの交換 STEP4|古い水栓を止水栓ごと取り外してください
止水栓の固定を取り外せば、水栓と止水栓を丸ごと取り外すことができます。
デッキタイプの交換 STEP5|止水栓本体を取り付けてください
新しい止水栓を設置して、点検口内から固定します。
デッキタイプの交換STEP6|蛇口本体を取り付けてください
止水栓本体に蛇口本体を取り付けます。接続できたら止水栓本体にカバーを被せます。
デッキタイプの交換STEP7|水を出して問題なければ完了
カバーを被せ、水を出して問題がなければ交換完了です。
コンビネーションタイプの交換方法
コンビネーションタイプの交換に必要な道具
・モンキーレンチ(必須) ナットを取り外す作業があるため必須です。
・ナット締付工具 蛇口の台座によってはナット締付工具があると楽に作業を行うことができます。
・プラスドライバー 水栓を組み立てる際に使用します。
・マイナスドライバー 止水栓を閉める際に使用します。
・六角レンチ 蛇口を取り付けるときに使用します。
・タオル 水で周囲を濡らさないために使用します。
コンビネーションタイプの交換方法と注意点
コンビネーションタイプは、本体とシャワーが独立しており、洗面台の2穴を利用して設定します。
そのため、シングルタイプからコンビネーションタイプの混合栓へ交換することは洗面台の交換/工事なくして交換はできません。
コンビネーションタイプの交換 STEP1|止水栓を閉めてください
水栓に繋がっている給水管の止水栓を閉めます。右方向に動かなくなるまでしっかりと回し、水栓から水が出なくなっているかを確認しましょう。場所によっては、マイナスドライバーが必要な場合もあります。
コンビネーションタイプの交換 STEP2|床にタオルを敷いてください
残留水が作業中に零れる可能性があるので、作業を行う場所の床下にタオルを敷きます。
コンビネーションタイプの交換 STEP3|給水管と給水ホースを外してください
固定ナット、もしくはキャップを外して、給水管と給水ホースを取り外します。
コンビネーションタイプの交換 STEP4|台下の固定を外してください
台下の固定を取り外します。「水栓締付工具」を使用して取り外します。
コンビネーションタイプの交換 STEP5|古い水栓とハンドルを取り外してください
古い水栓とハンドルを取り外します。
コンビネーションタイプの交換STEP6|止水栓に使われている部品があれば取り外してください
止水栓には古い水栓の専用部品が取り付けられていることがあるので取り外しましょう。
コンビネーションタイプの交換STEP7|新しい蛇口とハンドルを取り付けてください
蛇口とハンドルを取り付けて、裏底から固定してください。
コンビネーションタイプの交換STEP8|給水管に逆止弁を取り付けてください
給水管に新しい水栓の逆止弁を取り付けます。
コンビネーションタイプの交換STEP9|取り付けた逆止弁にホースを取り付けてください
ホースを取り付けて配水されるようにします。
コンビネーションタイプの交換STEP10|クリップとキャップを取り付ける
接続した逆止弁とホースにクリップとキャップを取り付けて固定します。
コンビネーションタイプの交換STEP11|シャワーのホースを接続する
シャワーのホースをレバーハンドル側のホースと接続します。
コンビネーションタイプの交換STEP12|水を出して問題なければ完了
水を出して問題なければ完了です
まとめ
タイプごとの混合栓の交換方法についてご紹介しました。 ポイントは作業前に必ず水の元栓や止水栓を閉めることです。これさえ守っていれば大きな被害を生むことはありません。 一度、交換方法を覚えてしまえば様々な水周りで活用できるはずです。
水のレスキューは、トイレのつまり、蛇口からの水漏れなどを解消する水道修理屋さんです。全国24時間対応、いつでもお電話にてご相談をお受けしております。
どんな場所の水トラブルも解消
トイレ、キッチン、お風呂場、洗面所など、どんな場所の水トラブルでも対応いたします。つまり、水漏れ、蛇口の交換などお気軽にご相談ください。
ご料金もホームページで確認
各水道修理における料金表をホームページ上でも公開しております。作業後に料金が高くなったり、不要な工事も行わないので安心してご利用いただけます。
全国24時間対応の水道修理屋さん
受付は24時間対応。さらに全国どこへでも駆け付けます。水のレスキューなら、こんな時間に水道修理なんて頼めるかしら?と悩む必要はありません。