自分で水道蛇口の水量、水圧を調整する方法
キッチンやお風呂場の蛇口から出る水の勢いが弱いと感じたことはありませんか?
実は、蛇口や水道の水量、水圧はマイナスドライバー1本で調整することができます。
・もっと蛇口から出る水の勢いを強めたい!
・お風呂場や洗面所のシャワーの水圧を上げたい!
・蛇口の水量を下げて、節水をしたい!
今回は、蛇口と水道の水量を調整して、自分好みの水圧に変更する方法をわかりやすく解説いたします。
蛇口、水道の水量、水圧の調整は自分でもできる
水量、水圧の調整と言われると、水道局や水道修理業者でないと調整はできないのではないかと思われるかも知れませんが、蛇口や水道の調整であれば私達でも行うことができます。
キッチンやお風呂場、蛇口の種類などによって方法は異なりますが、ほとんどの水量調整はマイナスドライバー1本で可能です。
蛇口や水道管の止水栓を調整し水の勢い強くする
自分で蛇口の水量調整を行う場合、止水栓の開閉具合をマイナスドライバーで調整することで、水の勢いを強めたり弱めたりすることができます。
止水栓の調整部分の拡大写真になります。
窪みにマイナスドライバーを当て、時計回しに閉めると蛇口や水道の水量・水圧が弱くなります。
逆に、反時計回しに開けると蛇口の水量や水圧は強くなります。
どうして止水栓で水量や水圧が調整できるのか?
止水栓自体が水道管から通っている水の量を調整する役目があります。
止水栓を完全に閉めれば、蛇口への給水はストップするので、微調整を行うことで水量や水圧を調整することができるという仕組みです。
一度も蛇口や水道の水量調整を行ったことがないという場合は、是非調整してみてください。
混合水栓の水量、水圧の調整の注意点
混合水栓は水とお湯の2種類の給水管が繋がれている蛇口のことです。
止水栓を確認してみると、水・お湯それぞれの水道管にありますので、水量や水圧を調整した場合は両方の止水栓を調節します。
水の止水栓だけ開放したり、お湯だけ水量を弱めると、水量・水圧の調整はできたとしても、お湯の切り替わりが遅かったり、温度調節が難しくなります。
混合水栓の場合は、水とお湯の出を確認しながら調整するようにしましょう。
水圧が強すぎると、ウォーターハンマー現象が起きやすい
水圧調整で気を付けたいのが、ウォーターハンマーと呼ばれる現象です。
ウォーターハンマーは、蛇口を閉めた際に水道管へ圧力がかかり、水と水がぶつかりゴンと音がなるような現象で、水道管を軋ませ水漏れの原因となることがあります。
トラブルの元にもなるため、蛇口や水道の水圧は強ければ良いという訳ではないということにご注意ください。
蛇口、水道の水量、水圧の調整方法の解説
ここからは、実際に写真を見ながら、蛇口・水道の水量、水圧の調整方法をご紹介していきます。
キッチンやお風呂場で使われる蛇口に違いがあるように、調整方法も異なるので場所や種類別にご紹介します。
単水栓の水量、水圧の調整方法
洗濯機や屋外に取り付けられている、簡易的な構造の蛇口を単水栓と言います。
仕組みは非常にシンプルで、ハンドルをひねることで水、もしくはお湯だけが流れます。
単水栓本体には止水栓が存在しない
単水栓には止水栓がなく、ハンドルそのものが止水栓の役割となっています。
単水栓の周囲を調べても、止水栓のようなマイナスドライバーで水量、水圧を調整するような場所は見当たりません。
水量を強めたい場合はハンドルを大きく開け、弱めたい場合はハンドルを小さく開けて調整を行います。
水道管の元栓の開閉を確認する
単水栓を全開に開けても水量、水圧が弱いという場合は、水道の元栓の開閉を一度ご確認ください。
基本的に元栓は全開になっているはずですが、過去に水道修理を依頼した際に、業者が少し閉めていたということもありましたので、元栓がしっかりと開いているかを確認しましょう。
単水栓の分解や交換を試してみる
稀に接続部分にゴミが入ってしまうこともありますので、単水栓を分解清掃してみたり、それでも水量、水圧が変わらないのであれば交換を行ってみましょう。
単水栓の交換に関しては、こちらのコラムで解説を行っていますのでご参考ください。
壁付け混合水栓の水量、水圧の調整方法
壁付け混合水栓はキッチンやお風呂場の蛇口として使用され、水とお湯用の2つのハンドルが取り付けられた蛇口です。
壁に取り付けられているクランクに止水栓が備わっていることが多いので、マイナスドライバーを使ってツーハンドル混合水栓の水量、水圧の調整を行います。
クランクの止水栓を調整する
クランクにはマイナスドライバーを差し込める窪みがあります。
マイナスドライバーを差し込み、左回転なら水の勢いが増し、右回転なら水の量を弱めることができます。
水量、水圧を調整する時は水とお湯の両方を調整する
壁付け混合水栓には、水とお湯用のクランクがあるので、止水栓も2ヶ所あります。
水量、水圧を調整する場合は、どちらか片方ではなく両方ともマイナスドライバーで調整するようにしましょう。
クランクの内部にある、ストレーナーを掃除する
混合水栓の種類によっては、止水栓の内部にストレーナーと呼ばれるフィルタが存在します。
止水栓の開け閉めだけでなく、ストレーナーに汚れが溜まると水量や水圧が本来より弱くなってしまいます。
まずは、水道の元栓を閉めてから、モンキーレンチでストレーナーを取り出します。
ストレーナーを取り出したら、歯ブラシなどを使用して掃除をしてから元に戻してみましょう。
ストレーナーの清掃だけでも、水量が増え水圧が強くなりますので、是非お試しください。
キッチンの蛇口の水量、水圧の調整方法
現在、キッチンの蛇口としてよく使われているのが、シングルレバー混合水栓と呼ばれるタイプです。
壁付けと違ってレバーハンドルタイプが多く、左右に動かすことによって水とお湯を切り替えることができます。
シングルレバー混合水栓の水量、水圧調整も止水栓の開け閉めで行うことができます。
キッチン台の下にある止水栓を調整する
シングルレバー混合水栓の止水栓は、キッチン台の戸棚の中にあります。
戸を開けて、丁度、シングルレバー混合水栓の真下辺りから2本の水道管が繋がっていることがわかると思います。
水道管に止水栓がありますので、マイナスドライバーで開閉することで蛇口の水量、水圧の調整が可能です。
また、写真のようにハンドルで操作可能な止水栓も存在します。
混合水栓はお湯と水の両方を調整する
シングルレバー混合水栓も水とお湯とで水道管がわかれており、それぞれに止水栓が存在します。
単純に水量や水圧を調整したいだけであれば、どちらの止水栓も同じように調節するようにしましょう。
お風呂の蛇口の水量、水圧の調整方法
お風呂の蛇口では、サーモスタット混合水栓というタイプが主に使用されています。
内部にはカートリッジが備わっており、水量が急に変わっても、温度を一定に保ったまま水を出してくれます。
なので、お風呂の蛇口のお湯の温度が不安定という場合は、止水栓による調整ではなく、内部のカートリッジに問題が起きていることの方が多いです。
クランクの止水栓を調整する
他の混合水栓同様に、クランク部分にマイナスドライバーを差し込める止水栓があります。
こちらの止水栓を調整することで、水量や水圧を変えることができます。
デッキタイプの場合は、化粧カバーを取り外す
デッキタイプと呼ばれるサーモスタット式混合水栓は、壁ではなく浴槽に取り付けられているようなタイプのことを言います。
デッキタイプの場合、水栓本体に化粧カバーが装着されているので、化粧カバーを取り外すことによって、水とお湯の止水栓を確認することができます。
調整は水とお湯の両方を行っておく
お風呂の蛇口も、水とお湯の2本の水道管から給水されているので、止水栓も2ヶ所あることが一般的です。
蛇口の水量、水圧を調整する場合は、2ヶ所の止水栓を調整するようにしましょう。
また、どうしてもうまくいかない時は、お湯の方を大きく開放することで丁度良くなるとも言われています。
クランクのストレーナーを掃除する
各クランクの内部にはストレーナーと呼ばれるフィルタがあり、フィルタに汚れやぬめりがたまることで水量が弱まってしまうことがあります。
水道の元栓を閉めてから、モンキーレンチを使って取り出すことができるので、ストレーナーを清掃してから元に戻してみましょう。
サーモスタット混合水栓なら、カートリッジを分解掃除する
もしも、お使いのお風呂場の蛇口がサーモスタット式の混合水栓なら、内部のカートリッジを取り出し、清掃もしくは交換を行ってみてください。
カートリッジで温度制御を行っているので、水量を上げた時に温度が一定ではないという時には修理が必要となります。
シャワーヘッドの水量、水圧の調整方法
お風呂場の蛇口には、シャワーホースが接続されています。
先ほどご紹介した、サーモとスタット式混合水栓の水量、水圧調整によってシャワーの水量なども調整できますが、シャワーヘッドのみ水量、水圧が弱いままという場合はこれらの方法をお試しください。
止水栓を閉める
まずは、お風呂場の蛇口の止水栓を閉めてください。
ハンドルでシャワーか蛇口を切り替えられるタイプだとしても、調整作業を行う際は念のために閉めておきます。
シャワーを水栓本体から取り外す
お風呂場の蛇口からシャワーを取り外します。
シャワーホースがナットによって接続されているので、モンキーレンチを使用して取り外します。
掃除できる箇所は歯ブラシで掃除する
シャワーを取り外したら、接続部分などを歯ブラシで掃除してみましょう。
稀に汚れが付着して水量や水圧が弱まってしまうことがあります。
パッキンやナットも綺麗に清掃して、シャワーを蛇口に取り付けて水量を確認してみてください。
洗面所の蛇口の水量、水圧の調整方法
洗面所にはツーホール型やワンホール型のシングルレバー混合水栓が取り付けられていることが多いです。
蛇口とハンドル部分がわかれているように見えますが、洗面台の戸棚を開けると1つの製品として繋がっていることがわかります。
他の混合水栓同様、水とお湯の給水管があるので止水栓をマイナスドライバーで調整して、水量や水圧を変更します。
洗面台下にある止水栓を調整する
洗面台下を開けると、床や壁から2本の給水管が出ていることを確認できます。
給水管を辿っていくと、止水栓があるはずなのでマイナスドライバーで調整します。
建物によっては、ハンドルで止水栓を調整できるものもあります。
水とお湯の両方を調整する
洗面所の蛇口も水とお湯を使用した混合水栓なので、止水栓の調整は両方とも行います。
水量を多くしたい場合は、止水栓を左に回しながら水量の変化を確認するとよいでしょう。
トイレの水量、水圧の調整方法
最後にご紹介するのは、トイレの水量、水圧を調整する方法です。
最近は節水トイレと呼ばれる、少量の水で効率よく流す製品が増えてきているため、以前のような水量、水圧がないと感じる人も多いのではないでしょうか?
綺麗に汚物が流れるのであれば問題ないと思いますが、水量、水圧を調整したいという方へ、やり方をご紹介いたします。
トイレはトイレタンクによって水量が調整されている
トイレには給水管があり、給水管には止水栓が備わっています。
しかし、止水栓の開閉具合を調整してもトイレの水量や水圧にはほとんど変化がありません。
トイレタンクによって水量が調整されているため、トイレタンク内の部品を調節する必要があります。
トイレに関しては、これまでご紹介した方法とは違い複雑になるので、別のコラムで写真とイラストを使った詳しい手順を解説しております。
蛇口の水量、水圧調整がうまくいかなかったら水のレスキューへご相談ください
キッチンやお風呂場などの蛇口ごとに水量、水圧を調整する方法をご紹介いたしました。
それでも、理想の水圧に調整できなかったという場合もあるので、その時は水のレスキューまでお気軽にご相談ください。

水のレスキューは、トイレのつまり、蛇口からの水漏れなどを解消する水道修理屋さんです。全国24時間対応、いつでもお電話にてご相談をお受けしております。
どんな場所の水トラブルも解消
トイレ、キッチン、お風呂場、洗面所など、どんな場所の水トラブルでも対応いたします。つまり、水漏れ、蛇口の交換などお気軽にご相談ください。
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