自分でできるウォーターハンマーの対策方法

ウォーターハンマーを自分で修理・対策する方法

ウォーターハンマーを自分で修理してみよう

皆さんの水回りで蛇口や水栓のハンドルを締めた時に、ドンッやゴンッといった鈍い音が排水管から響いてくることはありませんか?
これらはウォーターハンマーと呼ばれる症状で、長年放置していると取返しのつかない水漏れトラブルに発展することがあります。

今回は、自分でできるウォーターハンマーの対策方法をいくつかご紹介させていただきます。
自然には直らないので、時間があるときに対処してみてはいかがでしょうか?

ウォーターハンマーが起こる原因について

給水管のどこかで音が鳴っていませんか?

水道管のどこかで鈍い「ゴンッ」と音が鳴る症状をウォーターハンマーと言います。
建物全体に響くような鈍い音の原因は、蛇口のハンドルを締めるときに起きる圧力が関係しています。

家庭で見られるウォーターハンマーの原因

蛇口を開けている水道管というのは、常に一定の量の水が流れ続けています。
その状態で、ハンドルを締めて水の流れをストップさせると、水の流れが急激に変化し、配管内で水と水とがぶつかり合うことで、ウォーターハンマーが発生します。

特に、近年の水回りのハンドルはレバータイプが多く、水流を一瞬で遮断することが出来るため、強い圧力がかかりやすくなっているのもウォーターハンマーが増えている原因の一つと言えます。

ウォーターハンマーは直ぐに対処しなくても大丈夫?

ウォーターハンマーですぐにトラブルが起きることはない?

ウォーターハンマーによる症状を確認できるようになっても、直ぐに直接的なトラブルが起きることは多くありません。
中には、音が鳴るようになってから数か月放置していたという方もいらっしゃいます。
水漏れやつまりと違って、直ぐに直接的な被害が出ないため、放置されることも多いのが現状です。

しかし、ウォーターハンマーは排水管からの危険なサインなんです。
特に問題ないし、音もそれほど気にならないから別に良いかと思っていると、取り返しのつかない危険なトラブルに発展することもありまます。

長年放置し続けると大規模な水漏れが起きることも

ウォーターハンマーを放置すると水漏れが起きる

ウォーターハンマーは、水道管内で私たちが思っている以上の衝撃が起きています。
長年、症状を放置していると水道管に負担がかかり、継手が外れる可能性もあります。
そうなってしまうと、床・壁から大量の水漏れが起きてしまい、大惨事となる水漏れが発生しますので、これだけは避けて欲しいと思います。

直接的な被害が起きないトラブルですから軽視されがちですが、ウォーターハンマーが起きたら、なるべく早く対処するのが最善と言えます。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

自分でできるウォーターハンマーの対策

対策用のハンドルを取り付けてウォーターハンマーを対策

ウォーターハンマーは水道業者でも修理することはできますが、自分で修理することもできます。
ここからは、ウォーターハンマーが発生した時の自分でできる対策方法としてお試しください。

ウォーターハンマーの対策 一覧

 

STEP1 ウォーターハンマー防止器を準備する

ウォーターハンマーの対策 STEP1 水撃防止器を準備

ウォーターハンマー防止器を準備する

ウォーターハンマーの対策方法として、ハンドル部分や接続部に水撃防止器を設置することで阻止することができます。
防止器の価格は3,000円から5,000円と決して安いものではありませんが、今後のトラブルの可能性を考慮すると悪い買い物ではありません。ただし、原因や場所によっては必ず改善されるとは限りません。

ウォーターハンマー防止器(水撃防止器)の種類について

ウォーターハンマー防止器の主なタイプ

防止器は大きく分けて、ハンドルタイプと連結タイプの2種類があります。
ハンドルタイプはハンドル部分を取り替えるだけで済むため、比較的簡単に作業を行えます。
一方で、連結タイプは蛇口を取り外す必要があるため、排水管や水回りの工事に慣れている人にオススメです。

ハンドルタイプの取り付け方を解説します

今回は洗面所の蛇口を使用して行いますが、同じようなタイプであれば同様の手段で作業できます。
ちなみに、上部ハンドル型でウォーターハンマーが起きやすいのは、洗濯機用の蛇口です。

STEP2 止水栓を閉める

ウォーターハンマーの対策 STEP2 止水栓を閉める

止水栓を閉める

止水栓を閉めずにハンドルや接続部の交換を行うと、水が大量に漏れ出します。
必ず止水栓や水道メーター部分のレバーで配水を止めるようにしましょう。

STEP3 蛇口ハンドルを取り外す

ウォーターハンマーの対策 STEP3 蛇口ハンドルを取り外す

ハンドルを外す

ここからは準備したウォーターハンマー防止器によって作業が異なります。
ハンドルタイプの防止器であれば、スパナやドライバーを使ってハンドルを取り外します。
蛇口の根元に連結するタイプを購入したのであれば、蛇口を取り外す必要があります。

カラービスを外す

まずは、マイナスドライバーやカッターを使用して、カラービスを取り外します。
差し込める部分が非常に狭いので、指を切らないように注意してください。

カラービスを外した状態

カラービスを上手く外せました。

ハンドル内部の固定ネジを外す

カラービスを取り外したら、プラスドライバーでハンドル内部の固定ネジを外します。

固定ネジを外すと、ハンドル部分を引き抜くことができます。

ハンドルを引き抜く

 

固定ナットをレンチで外す

続いて、固定ナットをレンチで外します。

固定ナットを外した状態

ある程度緩めると、指で回してナットを取り外すことができます。

 

スピンドルを外す

スピンドルと呼ばれる部品を、反時計に回して取り外します。

蛇口からスピンドルを取り出した状態

ある程度進めると、写真のように取り外すことができます。

 

蛇口の内部にケレップがある

少し見辛いかも知れませんが、蛇口の内部にケレップ(三角コマ)と呼ばれる部品が入っているので、こちらも取り出します。

ケレップを取り外す

STEP4 ウォーターハンマー防止器を取り付ける

ウォーターハンマーの対策 STEP4 ウォーターハンマー防止器を取り付ける

水撃防止器を取り付ける

準備したウォーターハンマー防止器を取り付けます。
今回はハンドルタイプの製品を準備しましたので、元からついていたハンドルの変わりに取り付けるだけです。

連結タイプの防止器は、蛇口と給水管を連結するように取り付けます。
取り付けた分、蛇口の距離が伸びるので設置前に問題が起きないかは確認しておきましょう。

STEP5 取り外した蛇口を戻す

ウォーターハンマーの対策 STEP5 ハンドルを固定

レンチでウォーターハンマー防止器を取り付ける

ウォーターハンマー防止器を取り付けたら、元の形に戻します。
ハンドルタイプは、元々取り付けられていたハンドルは余るので、しばらく保管しておいて必要がなくなったら処分しましょう。
ただし、賃貸の場合は退去する時に戻す必要があるので、保管しておいた方が良いでしょう。

STEP6 水を出して音がなならないか確認

ウォーターハンマーの対策 STEP6 完了

ウォーターハンマーが発生するかどうか確認する

ここまで来たら、作業は完了です。
止水栓を開けて、ウォーターハンマーが起きるか確認してみましょう。
音が和らいだり、完全に鳴らなくなっていたら作業は完了です。

キッチンで使われるようなレバータイプの蛇口の場合

シングルレバー混合栓でウォーターハンマーが起きたら?

レバータイプのようなシングルレバー混合栓の場合は、ハンドル部分のタイプが異なる為、ウォーターハンマー防止器は接続できません。
もしも、レバータイプを使用した時にウォーターハンマーが発生するという場合は、水洗下の戸棚を開けて、給水管のハンドルを探してみてください。

給水管のハンドルを交換する

給水管にハンドルが設置されているので、この部分をウォーターハンマー防止器と交換することで、音鳴りを防ぐことができます。

その他のウォーターハンマーへの対策

その他のウォーターハンマーの対策

ウォーターハンマー防止器という業者に頼まなくとも、自分で修理する方法を解説いたしました。
しかし、止水栓を閉めたり、蛇口を外したりと慣れない作業が必要となりますし、場合によっては取付を行っても改善されない可能性があります。

そこで、誰でも簡単にできる対策についてもご紹介いたします。

ゆっくりとハンドルを閉める

ハンドルをゆっくりと閉める

水圧によってウォーターハンマー症状が起きるので、急にハンドルを締めるのではなく、ゆっくりとハンドルやレバーを締めることで、水圧の急激な変化を和らげることができます。
直ることはありませんが、ウォーターハンマーを起こさせない方法の一つなので、是非実践してみてください。

ウォーターハンマーの対策や修理は水のレスキューまで

水道管から鳴る音が気になるという人、しばらく放置していたけど、この際だから手早く修理してしまおうと考えている方がいましたら、お気軽に水のレスキューまでご相談ください。
全国24時間対応で作業を受け付けておりますので、通話料無料のフリーダイヤルにて症状についてのご相談をお待ちしております。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

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