自分でできる水道、蛇口の交換

水道、蛇口を自分で交換する方法

自分でできる水道、蛇口の交換をタイプ別に教えます

水道 蛇口を自分で交換する方法

水道蛇口が壊れてしまったから交換したい、新しい使いやすい蛇口に交換したいなど交換の理由がそれぞれあると思います。 今回は水道蛇口のタイプごとに自分でできる交換方法でご紹介させていただきます。

難しそうな蛇口交換ですが、手順を間違わずに踏めば誰でも交換することができるはずです。

交換する蛇口(水栓)のタイプを確認してから作業

水道蛇口はいくつかのタイプに分けることができ、種類ごとによって交換方法が異なります。 まずは、自分が交換する蛇口タイプを確認してから間違いのないように作業を進めましょう。

単水栓(交換難易度★★☆☆☆)

単水栓の交換方法

名前の通り水しかでない簡易的な水栓です。洗面所や洗濯機用、屋外に使用されていることが多いタイプの水栓になります。交換作業の中でも比較的簡単に行うことができますが、手順をしっかりと踏まないと水漏れのトラブルも起こりますので難易度が低いからといって侮ってはいけません。

壁付けツーホールタイプ(交換難易度★★☆☆☆)

壁付けツーホールタイプの交換方法

壁に取り付けられているようなタイプで、お湯と水用の穴があることからツーホールタイプと言います。主にキッチンや浴室で使用されています。交換難易度としては普通で手順を間違わなければ自分で交換することができます。 メーカーから販売されている製品のバリエーションも多く、現在使用している蛇口に不満があるのであれば交換してみてはいかがでしょうか?

カウンター型ワンホールタイプ(交換難易度★★★★☆)

カウンター型ワンホールタイプの交換方法

カウンター型ワンホールタイプはキッチンや洗面所で使用されるタイプの蛇口です。蛇口の先端を伸縮させたりすることができる製品が多いのが特徴です。 水栓と言えばこのタイプと言われるほど主流となってきています。

デッキタイプ(交換難易度★★★★★)

デッキタイプの交換方法

浴室でよく使われているタイプの蛇口です。交換の手順は多いのですが作業自体は他の蛇口交換との大差はありません。丁寧に手順を踏んでいけば交換作業を行うことができるはずです。

コンビネーションタイプ(交換難易度★★★★☆)

コンビネーションタイプの交換方法

蛇口とレバーハンドルが分離しているように見える蛇口です。主に洗面所で使用されているタイプです。 見た目が異なるだけで作業手順はカウンター型ワンホールタイプとほとんど変わらないため、自分でも交換を行うことができます。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

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自分でできる単水栓の交換方法

単水栓の交換方法を見る

単水栓の交換に必要な道具

単水栓の交換に必要な道具

・交換する単水栓(必須) サイズや用途に合わせた単水栓を購入しましょう。

・モンキーレンチ 必須の工具ではありませんが、単水栓が外せないときに使用することがあります。

・シールテープ(必須) 単水栓を取り付ける際に使用します。

・歯ブラシ 給水管の中の汚れを掻き出すときに使用します。

・タオル 水が漏れることがあるので、周囲を濡らさないために使用します。

単水栓の交換 STEP1|水道の元栓を閉めてください

交換の際はまず水道の元栓を閉めることからはじめます。元栓を閉めずに作業を行うと、単水栓を外した際に給水管から水が大量に出てくるのでご注意ください。

単水栓の交換 STEP2|ハンドルで開けて残留水を出してください

単水栓の残留水を出す

水道の元栓を閉めても単水栓内に水が少量残っている場合があります。タオルをあてて中の残留水を出しきりましょう。

単水栓の交換 STEP3|単水栓を回して取り外してください

単水栓を取り外す

単水栓本体を左に捻ることで取り外すことができます。固くて動きそうにない場合はモンキーレンチを使用して緩めると良いでしょう。

単水栓の交換 STEP4|ブラシで給水管の汚れを取りだしてください

ブラシで内部の汚れを掻き出す

単水栓を取り外した後、給水管の中に汚れや以前のシールテープが残っている場合があります。水漏れにもなるため新しい単水栓に交換する際は歯ブラシやマイナスドライバーなどを使用して綺麗にしましょう。

単水栓の交換 STEP5|交換する単水栓にシールテープを巻いてください

シールテープを巻く

交換する単水栓の接続部分にシールテープを巻きます。目安として8~13回巻き、段差ができてボコボコになりすぎないように均等に巻いていきます。

単水栓の交換 STEP6|単水栓を取り付けてください

単水栓を取り付ける

シールテープを巻きおえたら、給水管に単水栓を取り付けます。 給水管に対して右に回すことで取り付けることができますが、途中で一度でも逆向きに回してしまうと水漏れの原因となります。シールテープを剥がしてSTEP5のシールテープを巻くことからやり直しましょう。

単水栓の交換 STEP7|水を出してみて完了

単水栓の交換完了

取付が終わったら水を出してみて水漏れしていないかを確認し交換完了です。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

自分でできる壁付けツーホールタイプの交換方法

ツーホールタイプの交換方法を見る

壁付けツーホールタイプの交換に必要な道具

壁付けツーホールタイプの蛇口交換に必要な道具

・交換する壁付けツーホールタイプの水栓(必須) サイズや用途に合わせた製品を購入しましょう。

・モンキーレンチ(必須) ナットを取り外す作業があるため必須です。

・シールテープ(必須) 取付脚を取り付ける際に使用します。

・歯ブラシ 給水管の中の汚れを掻き出すときに使用します。

・タオル 水が漏れることがあるので、周囲を濡らさないために使用します。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP1|水道の元栓を閉めてください

交換の前に水道の元栓を閉めます。閉めた後は水が出なくなっているか必ず確認してください。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP2|古い水栓の固定ナットを外してください

水栓のナットを外す

モンキーレンチを使用してナットを取り外します。左右に1箇所ずつあるので、まずは両方とも指で回せるくらいに緩めて、同時にナットを外すようにしましょう。 左右のナットが取れたら水栓を取り外すことができます。

水栓本体を外した状態

壁付けツーホールタイプの交換 STEP3|取付脚を回して取り外してください

左右のクランクを取り外す

左右の取付脚を左に回して取り外します。固くなって動かないことがあるので、モンキーレンチで緩めると素早く取り外すことができます。緩めると給水管の残留水がこぼれることがあるので、タオルを当てて作業を進めると良いでしょう。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP4|ブラシで給水管を掃除してください

ブラシで汚れを掻き出す

給水管に残っているシールテープや汚れをブラシで掻き出します。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP5|取付脚を一度取付、何回転するか確認する

クランクの回転数を確認する

取付脚を一度給水管にはめ込み、何回転で固定されるか回数を確認します。 仮に「6回転」で取付脚が固定されたという場合で交換方法について続けます。 左右で回転数が違う場合もあるので、どちらも必ず確認しましょう。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP6|取付脚の高さを確認する

クランクの高さが揃っているか確認する

取付脚の左右の高さが揃っているか確認します。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP7|取付脚を一度外してシールテープを巻いてください

左右のクランクにシールテープを巻く

取付脚の左右にシールテープを8~13回巻きます。シールテープを軽く引っ張るようにして巻くと綺麗になります。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP8|取付脚を給水管に取り付けてください

クランクをへの字に取付ける

シールテープを巻いた取付脚を「への字」の形で取り付けます。回転数を確認した時に「6回転」でしたので、取り付ける際は1回転減らした「5回転」で取り付けます。

作業時の注意点として一度でも微調整するために一度でも逆回転させていたら水漏れの原因となるので、シールテープを巻きなおす所からやり直しましょう。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP9|蛇口を取り付けてください

クランクに水栓を接続する

への字を調整して、傾きがないようにする

取付脚と蛇口をナットで固定します。左右の取付脚に仮留めをしたらへの字から八の字へと動かし、水平になった位置で固定します。

壁付けツーホールタイプの交換 STEP10|問題なく水がでれば完了

ちゃんと水やお湯がでれば交換完了

取付脚と蛇口をナットで固定します。左右の取付脚に仮留めをしたらへの字から八の字へと動かし、水平になった位置で固定します。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

自分でできるカウンター型ワンホールタイプの交換方法

ワンホールタイプの交換方法

カウンター型ワンホールタイプの交換に必要な道具

カウンター型ワンホールタイプの交換に必要な道具

・交換するカウンター型ワンホールタイプの水栓(必須) サイズや用途に合わせた製品を購入しましょう。

・モンキーレンチ(必須) ナットを取り外す作業があるため必須です。

・ナット締付工具 蛇口の台座によってはナット締付工具があると楽に作業を行うことができます。

・プラスドライバー 水栓を組み立てる際に使用します。

・マイナスドライバー 止水栓を閉める際に使用します。

・六角レンチ 蛇口を取り付けるときに使用します。

・タオル 水で周囲を濡らさないために使用します。

カウンター型ワンホールタイプの交換 STEP1|止水栓を閉めてください

止水栓を閉める

交換は必ず止水栓を閉めてから行います。止水栓を閉めていないと大量に水が溢れでるので気を付けましょう。

カウンター型ワンホールタイプの交換 STEP2|床にタオルを敷いてください

床下にタオルを敷く

残留水が残っている場合があるので、タオルを敷いて作業を行います。

カウンター型ワンホールタイプの交換 STEP3|給水管と蛇口ホースの固定ナットを外してください

給水管との接続ナットを取り外す

お湯と水の両方のナットを外しましょう。

カウンター型ワンホールタイプの交換 STEP4|カウンター下の固定を外してください

水栓の固定ナ台座を取り外す

ナットで固定されている場合は専用工具である「ナット締付工具」を使用して取り外します。

カウンター型ワンホールタイプの交換 STEP5|古い水栓を取り外してください

水栓固定ネジを取り外す

水栓を引っ張り上げる

キッチンとの固定を外したら、古い水栓を持ち上げるようにして取り外します。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP6|逆止弁を取り外してください

止水栓の逆止弁を取り外す

止水栓には古い水栓の逆止弁が取り付けられています。別製品の蛇口に交換する際は取り外しましょう。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP7|新しい水栓の台座を取り付けてください

新しい蛇口の専用台座を取り付ける

六角レンチやドライバーを使用して、交換する水栓に対応した台座を取り付けましょう。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP8|蛇口を取り付けてください

水栓を台座に通す

取り付けた台座に蛇口を取り付けます。はじめはシャワーノズルを伸ばし、2種類の給水パイプから先に通すと取り付けやすくなります。蛇口を差し込んだらシャワーノズルを収納します。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP9|蛇口と台座を固定してください

水栓の固定ネジを締める

水栓の台座と固定するためのネジを締めます。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP10|逆止弁を取り付ける

止水栓に逆止弁を取り付ける

給水管に逆止弁を取り付けます。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP11|取り付けた逆止弁に蛇口ホースを取り付けてください

逆止弁に給水ホースを取り付ける

逆止弁に蛇口ホースを取り付けてください。蛇口ホースにはお湯用と水用があるので間違いの内容に取り付けます。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP12|シャワーホースを接続してください

シャワーを蛇口本体と接続する。

シャワーのホースを蛇口本体と接続します。製品によって、シャワーのない蛇口もあります。

カウンター型ワンホールタイプの交換STEP13|水を出して問題なければ完了

水、お湯を出して問題なければ交換完了

水を出して問題なければ完了です。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

自分でできるデッキタイプの交換方法

デッキタイプの交換方法

デッキタイプの交換に必要な道具

デッキタイプ水栓の交換に必要な道具

・交換するデッキタイプの水栓(必須) サイズや用途に合わせた製品を購入しましょう。

・モンキーレンチ(必須) ナットを取り外す作業があるため必須です。

・ナット締付工具 台座によってはナット締付工具があると楽に作業を行うことができます。

・プラスドライバー/マイナスドライバー 点検口を開ける際に使用することがあります。

デッキタイプの交換 STEP1|点検口を開けてください

点検口を開ける

お風呂場の点検口を開けます。多くのタイプはネジで固定されているので、プラスドライバーでネジを外して点検口を開けましょう。

デッキタイプの交換 STEP2|止水栓を閉める

デッキタイプ水栓の止水栓を閉める

水栓カバーを取り外し、止水栓をマイナスドライバーを使用して閉めます。回す方向は時計回りです。また、交換の際は浴室全体の給水も遮断する必要があるので、自宅の止水栓も閉めておきましょう。

デッキタイプの交換 STEP3|台座を固定しているナットを外してください

水栓の固定ナットを取り外す

ナット締付工具やモンキーレンチなどを使用して台座のナットを外します。お湯と水とで2か所あるので両方とも外しましょう。本来は点検口から行う作業なので、レンチが大きすぎると上手く回せないので小型タイプがオススメです。

デッキタイプの交換 STEP4|古い水栓を止水栓ごと取り外してください

浴槽から水栓を取り外す

固定ナットを外したら古い水栓を取り外すことができます。

デッキタイプの交換 STEP5|止水栓本体を取り付けてください

交換する新しい止水栓の台座を設置する

止水栓本体を設置し、点検口内にある給水管と止水栓本体を取り付けます。

デッキタイプの交換STEP6|水栓本体を取り付けてください

台座に水栓本体を取り付ける

止水栓本体に水栓を取り付けます。ナットが動かなくなるまでしっかり固定してください。

止水栓本体を設置し、点検口内にある給水管と止水栓本体を取り付けます。

デッキタイプの交換STEP7|水を出して問題なければ完了

水栓カバーを取り付けて、交換完了

止水栓にカバーを取り付けて、水を出して問題なければ完了です。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

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自分でできるコンビネーションタイプの交換方法

コンビネーションタイプの交換方法

コンビネーションタイプの交換に必要な道具

コンビネーションタイプ水栓の交換に必要な道具

・交換するコンビネーションタイプの水栓(必須) サイズや用途に合わせた製品を購入しましょう。

・モンキーレンチ(必須) ナットを取り外す作業があるため必須です。

・ナット締付工具 蛇口の台座によってはナット締付工具があると楽に作業を行うことができます。

・プラスドライバー 水栓を組み立てる際に使用します。

・マイナスドライバー 止水栓を閉める際に使用します。

・六角レンチ 蛇口を取り付けるときに使用します。

・タオル 水で周囲を濡らさないために使用します。

コンビネーションタイプの交換 STEP1|止水栓を閉めてください

止水栓を閉める

水栓に繋がっている給水管の止水栓を閉めます。マイナスドライバーで水を右に回します(建物によっては写真のようなハンドルタイプもあります)。動かなくなるまでしっかりと回し、水栓から水が出なくなっているかを確認しましょう。

コンビネーションタイプの交換 STEP2|床にタオルを敷いてください

床下にタオルを敷く

残留水が残っている場合があるので、作業を行う場所の床にタオルを敷きます。

コンビネーションタイプの交換 STEP3|給水管とホースの固定ナットを外してください

逆止弁の固定キャップを取り外す

お湯と水が出る蛇口であれば、2か所のナットを外しましょう。製品によっては、ナットではなくクリップやキャップで固定されている場合があります。

給水ホースを外した状態

コンビネーションタイプの交換 STEP4|カウンター下の固定を外してください

台座を固定しているナットを外す

ナットで固定されている場合は専用工具である「ナット締付工具」を使用して取り外します。ある程度、固定を緩めることができれば手で回して外すことができます。

コンビネーションタイプの交換 STEP5|古い水栓とハンドルを取り外してください

古い水栓のハンドルを取り外す

古い水栓本体を取り外す

古い蛇口とレバーハンドルの両方を取り外します。

コンビネーションタイプの交換STEP6|止水栓に使われている部品があれば取り外してください

逆止弁を取り外す

止水栓には古い水栓の専用部品が取り付けられていることがあるので取り外しましょう。

コンビネーションタイプの交換STEP7|新しい蛇口とハンドルを取り付けてください

新しい水栓を取り付ける

蛇口とハンドルを取り付けて、裏底から固定してください。

コンビネーションタイプの交換STEP8|給水管に逆止弁を取り付けてください

止水栓に逆止弁を取り付ける

給水管に逆止弁を取り付けます。

コンビネーションタイプの交換STEP9|取り付けた逆止弁にホースを取り付けてください

逆止弁に給水ホースを取り付ける

ホースを取り付けて配水されるようにします。

コンビネーションタイプの交換STEP10|クリップとキャップを取り付ける

逆止弁と給水ホースに固定キャップを取り付ける

接続した逆止弁とホースにクリップとキャップを取り付けて固定します。

コンビネーションタイプの交換STEP11|シャワーのホースを接続する

シャワーホースを水栓に取付ける

シャワーのホースをレバーハンドル側のホースと接続します。

固定用のクリップを取り付ける

接続後、専用のクリップで給水管とホースを固定します。

コンビネーションタイプの交換STEP12|水を出して問題なければ完了

交換完了

水を出して問題なければ完了です。

まとめ

今回は5つの蛇口タイプの交換方法についてご紹介させていただきました。手順が少なく30分程度で終わるものもあれば、時間はかかるものも手順を間違わなければ交換できる蛇口タイプなど実に様々です。

交換に必要となる工具もありますので、事前準備をすませてから交換に挑戦してみましょう。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

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