トイレの水漏れを自分で解決する方法
自分でできるトイレの水漏れの修理法を各部位ごとにご紹介
今回のコラムではトイレから水が漏れている時、自分でもできる修理方法をご紹介します。
給水管やパッキンの老朽化、トイレタンク内部の破損、便器本体やウォシュレットからの水漏れなど様々な修理方法をまとめています。
水が漏れている箇所によって修理方法が異なりますので、まずはトイレのどこから水が漏れているのかを確認しましょう。
トイレで水漏れが起こる箇所は4つあります。
1) 給水管・配水管から水が漏れている
2) トイレ本体から水が漏れている
3) トイレタンクから水が漏れている
4) ウォシュレットから水が漏れている
まずは濡れている箇所をタオルで拭きとってみて、どこから水が漏れだしているのかを確認してみてください。
トイレの水漏れが起きる6つの原因
まずは、トイレのどこで水漏れが起きるのかについて解説しつつ、何故水漏れが起きるのか原因についてご説明します。
給水管の劣化による水漏れ
トイレには水を給水するための給水管が接続されています。
給水管の接合部にあるパッキンが劣化してくると水が漏れだし、漏れ出した水が伝ってトイレから水漏れしているように見えます。
また、給水管などが破損している時にも水が漏れてきます。
止水栓の接合部から水漏れ
止水栓の接合部も水漏れの起こりやすい場所です。 原因は止水栓の接合部内にあるパッキンの劣化です。経年劣化により段々と傷んでくると水が漏れだしてしまいます。
トイレタンク内の部品の劣化による水漏れ
トイレタンク内には水漏れを防ぐ部品がいくつか設置されています。設置されている部品が劣化してくると、水が漏れだしてしまいます。 トイレタンクや便器自体は陶器で作られているため長年使っても問題ありませんが、内部の部品は10年も使っているとガタが出てしまい水漏れを起こします。
便器の破損や接続不良よる水漏れ
便器にヒビが入ったりするとが水が漏れだすことがあります。 陶器なので硬いものがぶつかると割れることがあるので、トイレ内での作業には注意が必要です。 便器にヒビが入っている場合、しっかりと修理するには便器の交換が必要となります。
ウォシュレットの故障による水漏れ
ウォシュレットの故障もトイレ内で起きる水漏れの原因の1つです。 ウォシュレットに設置されている機械が壊れて水漏れすることもあれば、給水管との接合部のパッキンの劣化によって水漏れが起きることがあります。
排水経路の異常による水漏れ
トイレの排水経路・パイプに異常があると水漏れが起こります。 水漏れの原因としては比較的珍しいですが、地域によっては水漏れが起こりえる場所です。 地震の影響によって水漏れが起きる場合もあります。
トイレの給水管・配水管から水が漏れているときの修理法
トイレの水漏れの中でも最も多いのが給水管・配水管からの水漏れです。
正確には、給水管の繋ぎ目から水が漏れていることが多く、パッキンの老朽化やナットの緩みが原因とされています。
作業前に準備する道具
交換用のパッキン
マイナスドライバー
モンキーレンチ
タオルとバケツ
ゴム手袋
修理方法1|給水管の繋ぎ目から水が漏れている場合の修理
STEP1 止水栓を閉めてください
トイレの水漏れを修理するときには必ず止水栓を閉めてから作業を行ってください。
写真のようにマイナスドライバーが入り込む形をしており、時計回し(右回り)に動かなくなるまで捻ると水を止めることができます。
止水栓を止めずに作業を行うと、給水管から大量の水が溢れてだし辺り一面が水浸しになりますので必ず止水栓を閉めてから次の作業へと移ってください。
STEP2 水漏れしている箇所の下にバケツを設置してください
水漏れの修理を行っていると水がこぼれることがあるため、水漏れしている箇所の下にバケツを設置することで床を濡らさずに作業を進めることができます。
STEP3 給水管の接続部のナットを緩めて取り外してください
給水管と配水管をつないでいる接続部はナットで止められています。
準備したモンキーレンチでナットを緩め、取り外しましょう。
ナットを取ると写真のように、給水管とトイレへの配水管を分けることができます。
STEP4 中のパッキンを交換してください
中にパッキンが入っているので、購入していたパッキンと交換しましょう。
パッキンのサイズがわからないという方は一度、ここまで作業を進めてパッキンを取り出し、そのパッキンを元にホームセンターで同じサイズを探すことでサイズ違いなくパッキンを購入することができます。
こちらのコチラでは、サイズや選び方に困った時の解決方法をまとめています。
STEP5 元に戻してください
パッキンを交換したら手順を間違えずに元に戻していきます。
元に戻す時の注意点として、ナットはしっかりと締めるようにしましょう。
また、止水栓を戻し忘れると水が全くでないので作業完了時はしっかりと戻すようにしましょう。
トイレ本体から水が漏れているときの修理法
トイレ本体から水が漏れている場合はトイレにヒビが入ってしまい漏れだしているか、トイレと排水ソケットの継ぎ目から水が漏れているかのどちらからです。
トイレと床の設置面が濡れている場合は、トイレ本体に水漏れの原因があると予測できます。
トイレ本体から水が漏れている場合は、排水ソケットを交換する必要があります。
ヒビから水漏れが出ている場合は、応急処置として機密防水テープを貼りつける方法がありますが根本的に解決するには便器交換を行う必要があります。
便器から水が漏れていても、原因はトレイタンクであることが多い
便器の割れ目からや床と便器の間から水が漏れているように見えていても、ほとんどはトイレタンクからの水漏れです。
便器本体の水漏れ修理は時間も工数もかかるので、便器のソケットを交換する前に、この後に紹介しているトレイタンクの水漏れ解消方法を試して欲しいと思います。
作業前に準備する道具
交換用の配水ソケット・パッキン
プラスドライバー
マイナスドライバー
モンキーレンチ
雑巾とバケツ
ゴム手袋
修理方法2|トイレ本体から水が漏れているときの修理法(排水ソケット・パッキンの交換)
この作業はとても難しく、手順を間違えればトイレ本体が使えなくなる可能性もあるので作業を自分で行う場合は慎重に進めてください。
また、交換用の配水ソケットを購入する際は種類・サイズを間違えないようにお気を付けください。
STEP1 止水栓を閉めてください
トイレの水漏れを修理するときには必ず止水栓を閉めてから作業を行います。
給水管だろとトイレタンクだろうと必ず行います。
STEP2 トイレタンク内の水を抜いてください
トイレタンクを取り外す必要があるため、トイレタンクの中に溜まった水を全て抜く必要があります。
止水栓を閉めている状態でレバーを捻ったままにすると、タンク内の水が抜けていきます。
STEP3 便器内の水を抜いてください
タンク内の水を全て抜いたら便器内の水を全て抜きます。
タンクのようにレバーによって排水する仕組みはないため、雑巾とバケツを使用して便器内の水を抜いていきます。
地道に何度も雑巾に水を吸わせてバケツに移していきましょう。
STEP4 トイレタンクを取り外してください
トイレタンク、トイレ本体の水を全て抜き終えたら、給水管とトイレタンクの接続を外します。
モンキーレンチを使用することでナットを取り外すことができます。
給水管が外したら、トイレ本体とトイレタンクを固定している左右2本のボルトをモンキーレンチで取り外します。
ボルトを取り外したら、トイレタンクを持ち上げて外すことができます。
トイレタンクやトイレ本体は陶器なので、床に置く際は慎重に置くように気を付けてください。
STEP5 トイレ本体を固定しているねじを外してください
トイレを固定するネジが下にありますので、ドライバーで外します。
必ず固定しているネジがあるのでしっかりとトイレの周囲を確認し、全て外し終えてから次の作業へと進んでください。
STEP6 トイレ本体を取り外してください
トイレ本体を持ち上げて外します。
ネジが残ったまま力任せにトイレを持ち上げると割れてしまいますので、慎重に作業を進めましょう。
外したトイレを床に置く際も割れないように慎重に取り扱ってください。
STEP7 排水ソケット・パッキンを交換してください
交換目当ての配水ソケットがあるので、ソケット本体、もしくはゴムパッキンの交換を行いましょう。
交換を終えたら、手順を逆戻りし元の状態へと戻します。
ゴムパッキンはホームセンターで購入することができます。
トイレタンクから水漏れしているときの修理法
トイレタンクから水が漏れている場合、トイレタンク内の部品が老朽化することによって水漏れのトラブルが起きます
トイレタンクで水漏れが起こる原因箇所
01.トイレタンクと給水管との接続部分
02.レバーハンドル
03.ボールタップ
04.オーバーフロー管
05.ゴムフロート
06.トイレタンク底のパッキン
01.トイレタンクと給水管との接続部分から水漏れしている場合の修理法
水漏れが、給水管を伝って確認できる場合は、トイレタンクとの接続部分にあるパッキンの劣化による原因が考えられます。
修理の簡単な手順
- 止水栓を閉める
- トイレタンクと給水管の連結を外す
- 連結部分にパッキンがあるので、新しいパッキンに交換する
- 元に戻すと、水漏れ解消
02.レバーハンドルから水漏れしている場合の修理法
レバーハンドルの接続部分や隙間から水が漏れている時の対処方法をご紹介いたします。
修理の簡単な手順
- まずは、止水栓を閉める
- トイレタンク内の水を全て流す
- トイレタンクの蓋を開けて、レバーハンドルの接続チェーンを外す
- トイレタンク内側のレバーハンドル固定ナットを外す
- レバーハンドルのパッキンを交換、もしくは本体を交換する
- 元に戻して、水漏れ修理の完了
03.トイレタンクの底から水漏れしている場合の修理法
トイレタンクの底部分から水漏れしている時の対処方法をご紹介いたします。
修理の簡単な手順
- トイレタンクに繋がっている給水管の止水栓を閉める
- トイレタンクの水を全て流して空にする
- 給水管とトイレタンクの給水ホースを外す
- トイレタンクを固定しているナットを取り外す
- 便器からトイレタンクを取り外す
- トイレタンクの底のパッキンを交換する
- 元に戻して水漏れ修理完了
04.ボールタップが故障して水漏れしている場合の修理法
トイレタンク内部のボールタップが故障してしまって水漏れしている場合の修理方法をご紹介します。
修理の簡単な手順
- トイレタンクに繋がっている給水管の止水栓を閉める
- トイレタンクの水を全て流しす
- 給水管とトイレタンクの給水ホースを外す
- ボールタップを固定しているナットを外す
- ボールタップが外れるので、新しいボールタップに交換する
- 逆手順でトイレタンクを戻して水漏れ修理完了
その他の、トイレタンクの修理方法に関しては別コラムにてより詳しくまとめているので、そちらをご参考ください。
各部位ごとに写真付きで手順をまとめているので、初めて修理に挑戦してみる人にもわかりやすくなっています。
ウォシュレットから水が漏れているときの修理法
ウォシュレットから水が漏れている場合は、本体の故障、本体の水抜き栓、給水フィルター、本体と給水管の接続部分から漏れだしていることが大半です。
本体が故障している場合は本体の交換が必要ですが、水抜き栓や給水フィルターは交換することができます。
ウォシュレットで水漏れが起こる原因箇所
本体
水抜き栓
給水フィルター
ウォシュレットの修理方法に関しては別コラムにてより詳しくまとめているので、そちらをご参考ください。
まとめ
トイレの水漏れを自分で修理する方法をご紹介させていただきました。
中には作業の困難な方法もありますので、難しいと感じた場合は専門業者に依頼するようにしましょう。
また、パッキンや排水ソケットはたくさんの種類が存在しているので、しっかりとサイズを確認するか、ホームセンターのショップスタッフに確認してもらい確実な物を購入するようにしましょう。
水のレスキューは、トイレのつまり、蛇口からの水漏れなどを解消する水道修理屋さんです。全国24時間対応、いつでもお電話にてご相談をお受けしております。
どんな場所の水トラブルも解消
トイレ、キッチン、お風呂場、洗面所など、どんな場所の水トラブルでも対応いたします。つまり、水漏れ、蛇口の交換などお気軽にご相談ください。
ご料金もホームページで確認
各水道修理における料金表をホームページ上でも公開しております。作業後に料金が高くなったり、不要な工事も行わないので安心してご利用いただけます。
全国24時間対応の水道修理屋さん
受付は24時間対応。さらに全国どこへでも駆け付けます。水のレスキューなら、こんな時間に水道修理なんて頼めるかしら?と悩む必要はありません。