トイレの手洗い器をリフォーム!交換費用は?狭いけど設置できる?

トイレの手洗い器を交換・後付けリフォームする費用やメリットなどを解説

トイレの手洗い器を交換・後付けリフォームする費用やメリットなどを解説

「トイレに手洗い器を付けたいけど費用が気になる」「トイレが狭いけれど、手洗い器は後付けできるの?」などの疑問をお持ちではありませんか?

今回はトイレの手洗い器のリフォームについて解説します。費用や種類、取り付けられる広さなど様々なお悩みについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。


そもそもトイレに手洗い器は必要か

手洗い器を付けたいと思っている方の中には、「そもそも手洗い器は必要なのか?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トイレに手洗い器が必要かどうか判断するためにも、手洗い器のメリット・デメリットをご紹介します。

トイレに手洗い器があるメリット

トイレに手洗い器を設置するメリットは4つあります。

メリット1.トイレ内で手を洗える

メリット1.トイレ内で手を洗える

トイレ内で手を洗えるので、トイレの外に菌を持ち込まずに済みます。

トイレで手を洗えないと、ドアノブなどに菌が付着して他の人に移してしまうかもしれません。特に、ノロウイルスなどの場合、汚物から手を経由して感染することもあります。

手洗い器を設置し、しっかりと洗浄することで、家庭内感染を防ぐことができるでしょう。

メリット2.使いやすく洗いやすい

メリット2.使いやすく洗いやすい

トイレタンクの手洗い器で手を洗おうとすると、便器が邪魔で洗いにくいことがあります。
特に、子どもや高齢者には手が届きにくく、無理な体勢になってケガをしてしまうかもしれません。

独立した手洗い器があれば、便器が邪魔をしないので、誰でも手を洗いやすくなります。

メリット3.おしゃれに見える

メリット3.おしゃれに見える

トイレ内におしゃれな手洗い器を設置すると、トイレ全体をおしゃれに見せることができます。来客が来たときはもちろん、自分が使う時も良い印象でトイレを使用できるでしょう。

また、カウンター型なら小物も置くことができるので、自分が好きな雰囲気を作り出すこともできます。

メリット4.トイレ内で完結できる

メリット4.トイレ内で完結できる

手洗い器があれば、トイレ内で手を洗えるので、洗面所などに移動する必要がありません。
菌を外に持ち込まないだけでなく、来客にトイレ以外のスペースを見られるのも防ぐことができます。

来客側も洗面所に移動するための気遣いも必要なくなるので、双方にメリットがあるでしょう。

トイレに手洗い器があるデメリット

反対にトイレに手洗い器を設置するデメリットは何があるのでしょうか。

デメリット1.トイレが狭くなる

デメリット1.トイレが狭くなる

手洗い器を設置するとなると、どうしてもスペースを使わなくてはいけないので、トイレが狭くなってしまいます。

特に、マンションなどのトイレが広く設計されていない物件だと圧迫感を感じやすいです。出入りの邪魔になることもあります。

デメリット2.水が飛び散りやすい

デメリット2.水が飛び散りやすい

手洗い器の受け皿が小さいと、手を洗った時に水が飛び散りやすいです。床や壁に飛び散った水を放置すると、カビや汚れの原因となってしまいます。

ただ、これはトイレタンクの手洗い器でも言えることですし、手洗い器が大きければ解決できるデメリットです。

デメリット3.しっかり洗うことができない

デメリット3.しっかり洗うことができない

床や壁への飛び散りを気にすると、手全体をジャブジャブ洗うことをためらってしまいがちです。そうなると手を洗う効果が減ってしまい、大腸菌を広げてしまうかもしれません。

また、手洗い器が小さいと石けんなどを置くスペースを確保できないので、洗浄効果が下がってしまうこともあります。

デメリット4.手入れが面倒

デメリット4.手入れが面倒

手洗い器が増えた分、お手入れする箇所も手間も増えます。お手入れをしないと受け皿に水垢が溜まり、黄ばみやピンクの汚れなどが発生して非常に不衛生です。

飛び散った水の拭きとりも手間になるので、掃除が苦手な人は避けた方が良いかもしれません。

デメリット5.費用がかかる

デメリット5.費用がかかる

手洗い器の設置にはもちろん費用がかかります。それも、手洗い器本体の価格だけでなく、給排水管の工事費用もかかってくるので、あまり安くない費用です。

グレードが良くなるほど費用も高くなるので、手洗い器を設置したい方はどこかで妥協する必要があります。

 

トイレの手洗い器をリフォームする費用

では、トイレの手洗い器をリフォームするにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
既存の手洗い器を交換する場合と、後付けする場合で見ていきましょう。

トイレの手洗い器を交換リフォームする費用

手洗い器を交換する場合、給排水管の移動を行わなくても良いので、後付けよりも費用を安くすることができます。

手洗い器の種類 費用目安
キャビネット型 12万円~17万円
カウンター型 7万円~12万円
通常タイプ 5万円~12万円

収納やカウンター、手洗い器が大きくなるほど費用が高いです。反対に、手洗い器が小さいほど値段は安くなる傾向にあります。

トイレの手洗い器を後付けリフォームする費用

後付けをするとなると、給排水管の工事が必要になるので、交換よりも費用がかかります。

手洗い器の種類 費用目安
キャビネット型 15万円~20万円
カウンター型 10万円~15万円
通常タイプ 8万円~15万円

壁に埋め込む場合だと、壁の補強なども必要になるので、費用がさらに高くなります。

トイレごと交換した時の費用

トイレごと交換した時の費用

タンクレストイレや収納一体型(システム)トイレにすると、基本的に手洗い器が独立して設置されます。

その場合の費用は、35~60万円くらいです。タンクレストイレやシステムトイレ本体の値段が高い上に、手洗い器の費用が加算されるので、この値段になります。

製品や工事内容によって費用は変わりますので、しっかりと見積もりを取りましょう。

 

手洗い器の種類

手洗い器の種類ごとに機能や特徴が異なります。
どの種類があなたのトイレに適しているのか確認してみてください。

キャビネット型

キャビネット型

手洗い器とキャビネットが一体になっているタイプです。トイレットペーパーや掃除用具などを収納できるので、整理整頓されている印象を与えることができます。

サイズや形が様々あるので、トイレの横やコーナーなどに設置可能です。

造作カウンター型

造作カウンター型

造作カウンターの上に手洗い器を設置したタイプです。カウンターに石けんや小物を置くことができるので、清潔でおしゃれにすることができます。

収納はないので、モノをしまっておくことはできません。

壁付け型

壁付け型

手洗い器を壁に取り付け、宙に浮いた状態になっているタイプです。手洗い器の脚が移動の邪魔になることがないので、狭い空間でも取り付けることができます。

製品によってはカウンター型のようにモノを置けるスペースがある製品も販売しています。

埋め込み型

埋め込み型

手洗い器の一部が壁に埋まっているタイプです。出っ張りが少ないので、その分スペースを確保できます。

シンプルな手洗い器はもちろん、キャビネット型なども取り付けられます。

 

トイレに手洗い器を設置できる広さ

トイレに手洗い器を設置できる広さ

基本的に平均的な広さ(0.4~0.5坪)のトイレなら手洗い器を設置することは可能です。
しかし、0.4~0.5坪のトイレに手洗い器を設置すると、出入りの邪魔になったり、圧迫感を感じたりしてしまいます。

やや広めのトイレ(0.75~1坪)くらいのトイレなら大きめの手洗い器を設置しても問題ありません。
ゆったり使えるので、水の飛び散りが気にならずにしっかりと手を洗える大きめの受け皿にすることをおすすめします。

 

狭いトイレにも手洗い器は後付けできる

0.4~0.5坪の狭いトイレでも手洗い器を設置することはできます。
どの手洗い器にすればよいのかご紹介しますので、参考にしてください。

コーナータイプにする

コーナータイプにする

トイレの角に設置できるコンパクトなコーナータイプなら比較的邪魔にならずに手洗い器を設置することができます。

ただ、出入りの邪魔になるので、正面ドアの場合はコーナータイプでない方が良いかもしれません。

埋め込み型にする

埋め込み型にする

壁に埋め込むことで、出っ張りを少なくし、圧迫を減らすことができます。
また、壁に埋まっているので、壁への水の飛び散りも減らすことも可能です。

ただ、壁や給排水管の関係から取り付けられないこともあるので、見積もり時に確認しましょう。

タンクレストイレなどにする

タンクレストイレなどにする

便器の横幅を縮めることでスペースを確保し、そこへ手洗い器を設置する方法です。例えば、アラウーノ専用手洗いなら、トイレの後ろ側のコーナーに設置できるので、出入りの邪魔になりません。

タンクレストイレは前面も短くできるので、座る時や出入りの時の邪魔になりにくい位置に手洗いを設置することもできます。

収納一体型(システム)トイレにする

収納一体型(システム)トイレにする

収納一体型(システム)トイレはトイレタンクがキャビネット内に収納されているため、手洗い器がトイレの横もしくは(斜め)後ろにあります。

トイレ自体もコンパクトなので、トイレが邪魔で手を洗いにくいということは比較的少ないです。キャビネットの上にはモノを置くスペースもあるので、石けんなども使用することができます。

 

トイレの手洗い器をリフォームする工期

トイレに手洗い器を設置するリフォームは大体1~3日くらいかかります。新設する場合、手洗い器用に給排水管を移動させる必要があるので、すぐには終わりません。

また、取り付けるために、壁の補強なども行うので時間も手間もかかります。トイレ交換と一緒に行う場合は、2~3日くらいは見ておいた方が良いでしょう。

配水工事不要の手洗い器もある

配水工事不要の手洗い器もある

給排水管を移動してこなくても手洗い器を使うことのできる製品も登場しています。給排水をトイレから分岐させているので、新たに給排水管を引っ張ってくる必要はありません。

排水管からニオイが逆流してこないので、安心です。工期は給排水管工事の時よりも早く済みます。

TOTOだとレストパルのL型、Panasonicはアラウーノ、LIXILはリフォレ。これらが排水工事不要で手洗い器を取り付けられる代表的な例です。

 

手洗いしやすいトイレ製品

トイレタンクに付いている手洗い器も年々進化しており、使いやすさや汚れにくさが向上しています。

手洗い器を付けない方や手洗い器を迷っている方はこちらの製品を検討してみてはいかがでしょうか。

Panasonic NewアラウーノV

Panasonic NewアラウーノV

NewアラウーノVはタンクレストイレでありながら、手洗い器も付いている珍しい製品です。受け皿の横にはモノを置くスペースがあるので、石けんなどで手を洗うこともできます。

コンパクトなので、トイレを広く使えますし、手洗いにも手が届きやすいです。

スゴピカ素材を使用しているので、水垢などが付着しにくく、キレイが続きやすくなっています。

TOTO GG-800

TOTO GG-800

便器、便座、トイレタンクが一体となっているトイレです。手洗いボウルが深くて広いので、水の飛び跳ねを防止してくれます。

トフチなし形状やお掃除リフトが付いているのでお手入れが非常に楽です。また、便器にはセフィオンテクト、プレミスト機能も付いているので、汚物の付着や汚れを防いでくれます。

LIXIL プレアスHSタイプ

LIXIL プレアスHSタイプ

LIXILの一体型トイレであるプレアスHSタイプ。

こちらも手洗いボウルが深くて広い設計になっています。また、手洗いの水がシャワーになっているので、水の飛び散りを防ぐことが可能です。

便器内にプラズマクラスターを発生させるので、浮遊カビやニオイ菌を除去してくれます。

 

トイレの手洗い器が必要かしっかり見極めてリフォームしよう

手洗い器があればトイレで手を洗えるので衛生的ですが、トイレを狭くしてしまうというデメリットもあります。

そこまで安い買い物ではないので、メリット・デメリットどちらの方が大きいかじっくり考えた上で導入するかどうか判断してください。

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