トイレのリモデルとは?リモデル便器のメリット・デメリット、見分け方

トイレのリモデルや排水の種類、大きさについて解説

トイレのリモデルや排水の種類、大きさについて解説

トイレのリフォーム方法の中には『トイレのリモデル』や『リモデル便器』があります。耳にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はトイレのリモデルとは何か、リモデル便器を中心に解説します。また、トイレの排水の種類やトイレの大きさなど、トイレリフォームに必要な情報もお伝えしますので、参考になれば幸いです。


 

トイレのリモデルとは

リモデル(remodel)という言葉は英語でリフォーム(reform)を表します。そのため、『トイレのリモデル』はトイレをリフォームするという意味です。

リモデル工法と言われたら、リフォームの工事方法だと思ってください。

リモデル便器とは

リモデル便器とは

リモデル便器はリフォーム用のトイレのことです。

現在は排水管の位置が統一されていますが、昔のトイレは排水管の位置がバラバラでした。そのため、リフォームするとなると排水管を移動する必要があります。

リモデル便器は、排水管の移動工事をしなくてもトイレを交換できる優れものです。

とは言っても、排水管の位置と言われても良く分かりませんよね。なので、排水の種類や排水の位置について解説していきます。

 

排水の種類

トイレの排水は

・床排水
・壁排水

の2種類があります。これはトイレを選ぶ時に非常に重要となるので覚えておきましょう。

床排水

床排水

トイレの下に排水管があり、床下を通って下水道や浄化槽に流れていきます。戸建てや一般的なマンションで使用されることが多いです。

トイレの下に排水管があるので、便器を取り外さないと見ることができません。システムトイレなどの便器の後ろが隠れているトイレ以外で、トイレの後ろや横から太い管が見えなければ床排水だと思ってもらって大丈夫です。

床排水での排水管の位置

現在の床排水の位置(排水芯)は壁から200mmで統一されています。しかし、昔のトイレは305mmや540mmなど製品よってバラバラでした。

床排水の排水芯の測り方

床排水の排水芯の測り方

便器を固定するためのネジ(もしくはキャップ)と、壁との距離で排水芯を測ることが可能です。ネジが2つある場合は、大きい方と壁からの距離になります。

便器の品番を確認する

便器の品番を確認する

便器に記載されている品番を確認すれば、排水芯の長さが分かります。品番は、便器の側面に記載されていますので、確認してください。

壁排水

壁排水

トイレから流れた排水が壁を通って、下水道や浄化槽に流れていく排水の種類です。一部のマンションや公営住宅で使われています。

トイレの後ろや横側の排水管が壁につながっているので、便器を取り外さなくても壁排水だと判断することが可能です。

壁排水の種類

壁排水の種類

壁排水といっても、様々な種類があり、取り付けられるトイレも異なります。

排水管がまっすぐ壁につながっているのが『ストレート』で、一番オーソドックスなタイプです。ストレートタイプと似ていますが、排水管に10°傾斜が付いたものもあります。

他には、排水管が横に伸びている『左右抜き』や、室内に排水立管があるタイプもあります。

壁排水での排水芯の高さ

現在の壁排水の排水芯の高さは120mmで統一されています。昔は155mmや100mmがありました。

現在でもリモデル用に155mmに対応した便器を購入することができます。

壁排水の排水芯の高さの測り方

壁排水の排水芯の測り方

床から排水管の中央までの距離が排水芯の高さです。排水管の下側や上側ではないのでご注意ください。

 

リモデル便器の使い道

排水管の位置が200mmでないところに排水芯が200mmのトイレを取り付けると、トイレをちょうど良い位置に設置できません。そこで登場するのがリモデル便器です。

リモデルトイレに付いている排水アジャスターを使えば、排水管の位置が200mmでなくても排水芯が200mmのトイレを簡単に取り付けることができます。

リモデル便器のメリット

リモデル便器のメリット

リモデル便器のメリットは素早く便器を交換できることです。排水管の位置と排水芯をアジャスターで合わせるので工事を行う必要はありません。工事をしない分、費用や時間を抑えられます。

リモデル便器のデメリットは詰まりやすい点

リモデル便器のデメリットは詰まりやすい点

異なった排水管の位置と排水芯をアジャスターで合わせるので、どうしても排管の曲がる部分が多くなってしまいます。排水管の曲がりが多くなると、その分水流が弱まってしまい、水が流れにくいです。

リモデル便器を使用する際は、流すものの量をなるべく少なくすることをおすすめします。

リモデル便器を使わない場合はどう工事するの?

リモデル便器を使わない場合はどう工事するの?

リモデル便器を使用しない場合、床を剥がして排水管を移動する工事が必要です。

分岐を増やして移動させる方法もありますが、詰まりやすくなってしまいます。そのため、分岐を使わずに排水管の位置を移動させる工事がおすすめです。

時間や費用はかかりますが、排水が詰まりにくいので、心配せずにトイレを使うことができます。

 

リモデル便器かどうか見分ける方法

同じ種類の製品でも、新設タイプとリモデルタイプがあります。また、今取り付けてあるトイレがリモデル便器で、アジャスターを使っているかどうかも気になりますよね。

そこで、リモデル便器かどうか判断する方法をご紹介します。

トイレの品番から判断する

トイレの品番から判断する

製品ごとに品番が振り分けられており、排水芯が分かるようになっています。

通常のトイレ、305mm~540mm用のリモデル便器、120mm~200mmのリモデル便器まで品番で分かるようになっているので、チェックしてみましょう。

便器を取り外して判断する

便器を取り外して判断する

リモデル便器であっても、アジャスターを使っているのか、排水管の移動を行ったのかは一目ではわかりません。そうなると、便器を外して、アジャスターが使われているかどうか確認する必要があります。

便器の外し方はこちらをご覧ください。

トイレの大きさも考慮してトイレを選ぶ

トイレをリフォームする上で、機能や費用、排水の種類も大切ですが、トイレの大きさも考慮する必要があります。

トイレが大きすぎて広さと合わなければ、座るだけで精一杯ということになりかねません。そこで、トイレの大きさについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

一般的なトイレの広さ

一般的なトイレの広さ

マンションの場合、スペースが限られているので、トイレをそこまで広くすることができません。なので、幅80cm奥行120cmの約0.4坪であることが多いです。

戸建ての場合、もう少しトイレを広くできるので、幅80cm奥行160cmの約0.5坪になります。

快適なトイレに必要な広さや距離は?

快適なトイレに必要な広さや距離は?

トイレを快適に使うには、トイレの先端から壁までの距離が最低40cm、横幅が左右15cm以上開いている必要があります。

余裕があるなら、もう+5~10cmできれば圧迫感を感じず、楽に立ったり座ったりすることが可能です。

マンションの場合、奥行~80cmのトイレを選ばなければ使いづらいトイレになってしまいます。

広くするにはどの種類のトイレがいいの?

トイレの種類によって、トイレの大きさは異なります。限られたトイレスペースを広く使えるトイレの種類をご紹介します。

タンクレストイレ

タンクレストイレ

最もコンパクトなのはタンクレストイレです。タンクが無くなった分、トイレを後ろに詰めることができますし、収納の設置もできます。サイズは幅40cm奥行70cmくらいが平均です。

しかし、タンクについていた手洗い器が無くなるので、場合によっては手洗い器の設置分、トイレが狭くなるかもしれません。

一体型トイレ

一体型トイレ

便器・タンク・便座が一体となったトイレです。便器とタンクの隙間が少ない分、コンパクトになっている製品が多くあります。特に、タンクに手洗い器が付いていない製品ほどコンパクトです。

しかし、タンクレストイレ同様、手洗い器の設置でトイレが狭くなる可能性があります。

おすすめのコンパクトなトイレ

トイレを圧迫感なく快適に使用するために、おすすめのコンパクトなトイレをご紹介します。

Panasonic New アラウーノV

Panasonic New アラウーノV

Panasonicのタンクレストイレで、幅380mm奥行700mmのトイレです。タンクレストイレとしては珍しく、トイレに手洗い器が付いているので、手洗い器で狭くなることはありません。

機能性やお手入れのしやすさにも優れているので、快適にトイレを使えます。

LIXIL アステオ

LIXIL アステオ

一体型トイレの中でもコンパクトさに優れているのがアステオです。タンク+手洗い付きにも関わらず、全長が710mmとタンクレストイレレベルのコンパクトさを誇ります。

もちろん、お手入れのしやすさやキレイが続く機能も搭載されているので、非常に使いやすいトイレです。

LIXIL サティスS

LIXIL サティスS

世界最小クラスのタンクレストイレであるサティスS。サイズは幅400mm奥行650mmと非常にコンパクトです。無駄のないスタイリッシュな見た目をしているので、トイレをおしゃれな空間に見せることができます。

LIXILの上位モデルなので、機能がとても充実しているので、非常に満足のいくトイレとなるでしょう。

便器を斜めに置くことで広くできる

便器を斜めに置くことで広くできる

和式トイレの名残でトイレがとても狭く、普通に洋式トイレを設置することができないケースがあります。その場合は、便器を斜めに置くことで、最低限の距離を作ることが可能です。

例えば、TOTOの和式改修用便器。タンクが三角になっているので斜めに設置することができます。スペースを拡張する工事をしなくても洋式トイレが設置できるのは良いですね。

壁排水の場合はトイレが前に出やすい

壁排水の場合はトイレが前に出やすい

壁排水の種類や長さによってトイレが通常よりも前に出ることがあります。

例えば、排水管の高さが100mmの場合、偏芯ソケットを使って高さを120mmに合わせなくてはいけません。そのため、数センチほどトイレが前方に出ます。

ほかにも、壁フランジや左右抜きの場合もトイレが前に出るので、その点も考慮してトイレを選びましょう。

 

リモデル便器で簡単にトイレをリフォームしよう

リモデル便器を使えば、排水管の位置が合わなくても、大きな工事をせずにトイレを交換することができます。費用や時間を抑えたい方におすすめです。

また、排水管の位置や排水の種類によってトイレの位置が前に来てしまうことがあります。そのことも考慮してトイレを選ぶことで、圧迫感のない快適なトイレにすることができるでしょう。

水のレスキューでもトイレの交換やリフォームを承っております。お気軽にご相談ください。

水漏れやつまり修理は水のレスキューへ

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