トイレのリフォーム、交換による節水効果や節約費はどのくらい?

トイレのリフォーム、交換で節水しよう

トイレのリフォーム、交換による節水効果や節約費はどのくらい?

使わない日はないといっても過言ではないトイレ。年間を通して水道代の何割を占めているかご存じでしょうか?

使用しているトイレのタイプ(年式)にもよりますが、実は驚くような水の量を使っています。

「もしかしたら古いトイレを使用しているかも?」
と思った方はこのコラムを読んでぜひトイレを見直して節水を考えてみてはいかがでしょうか?

トイレに使っている水と費用

トイレのリフォームや交換をしただけで節約になるの?と疑問に思う方も当然いらっしゃると思いますので、いくつかのデータを比較しながら本当にお得になるということをご紹介いたします。

トイレの使用水量

使用水量

東京都平成27年度の調査によると、トイレに使われている年間の水の使用量はなんと約20%。

「そんなに多いのかな?」

と思われるかもしれませんが、お風呂が占めている水の割合が40%であることを考えると結構使っているように感じてきませんか?
普段私たちはトイレの水を流すだけでお風呂の半分の水量を使用しているのです。

トイレで使用する水道料金の目安

ではこれだけの水量を使うとなると、年間でいくらくらいトイレに使用していることになるのでしょうか?

水道代は1Lあたり0.24円の地域、5人家族、トイレに行く回数は1人あたり5回というご家庭を想像して計算してみます。

古いトイレの場合(1回の洗浄で13L)は
0.24円×13L×5人×5回×365日=28,470円

という計算になります。
もし最新のトイレに変えるだけで年間約22,000円の節約になるとするとリフォームしたくなってきませんか?

最新の節水トイレには様々な機能がある

費用

ではなぜ、最新のトイレは節水効果が高いのでしょうか?

渦巻式洗浄システムによる節水

1つ目は渦巻式洗浄システムの登場です。

渦巻式洗浄システムというのは、TOTOであれば「トルネード洗浄」、LIXILであればパワーストリーム洗浄とよばれています。

各社メーカーの考えた渦巻式に水が流れる仕組みを作ったことで、従来の洗浄システムよりも少ない水の量で流すことが可能になりました。
渦を巻くように水が流れることで全体に水が行き届くようになりました。

ECOモードの搭載による節水

2つ目はECOモードの搭載です。

もともと一回の洗浄ごとに13Lの水を使っていたものが、上記でご紹介した渦巻式のものに進化してどのメーカーも洗浄量大でも8L~6Lにまで減らすことができました。

ここからさらにメーカー努力により、ECOモードというさらに少ない水量で流せる仕組みを搭載するトイレが登場しました。

ECOモードでは、なんと3Lで流せるようになりました。最初の13Lタイプのトイレと比べると水量は1/4以下というすさまじい進歩を遂げています。

多機能化による節水

3つ目は多機能化。

トイレが進化してきたのは、流す水の量を減らすことだけではありません。

例えば不快な匂いを残さないための消臭機能を搭載したトイレ。黒ズミや、黄ばみなどを除去するために流すだけできれいな便器を保つ仕組みを持つトイレも登場しました。

この機能があることで、トイレ掃除のために水を流すという作業が減るので節水につながっています。

トイレの交換・リフォームすることでどれくらい安くなる?

最近のトイレは節水効果がよくなっていることがわかりました。
では新しいトイレに交換・リフォームすると年間でどれくらい安くなるのでしょうか?

今回はモデルケースとして
水道代は1Lあたり0.24円の地域、5人家族、トイレに行く回数は1人あたり5回というご家庭を想像して計算してみます。

新旧水道代比較

まず古いトイレの場合(1回の洗浄で13L)は
0.24円×13L×5人×5回×365日=28,470円

そして最新のトイレの場合(1回の洗浄で3L)は
0.24円×3L×5人×5回×365日=6,570円

28,470円-6,570円=21,900円という計算になります。年間で21,900円も節約になることがわかりました。
もしそのお家に10年住んだら21万9千円も節約することができます。

新しいトイレは約5~10年で元が取れる

13Lのトイレを使用している人が3Lのトイレにリフォームすると1年間で21万9千円お得になることがわかりました。いざリフォームというときに「何年使えば元が取れるの?」と疑問に思うでしょう。

上記の
“水道代は1Lあたり0.24円の地域、5人家族、トイレに行く回数は1人あたり5回”
という家族モデルを参考に、各社のトイレと照らし合わせてみます。

トイレの名前 費用相場 年間水道料金 元が取れるまでの年数
従来製品 28,470円
ピュアレストEX 10万円前後 7,446円  約5年 
ネオレストAH 20万円前後 6,570円  約10年
ZJ1 7万円前後 7,884円  約3.5年
フロートトイレ 30万円前後 10,950円   約17年
サティス 15万円前後 8,322円  約7年 
アメージュZA 5万円前後 8,322円  約2.5年  

これに加えて、和式から洋式に変えるときは水回りの設備変更の費用もかかります。設備変更費用として10万円前後のところが多いみたいです。

安くていいトイレもたくさんあるので、メーカーのモデルルームなどに足を運んでみるといいかもしれませんね。

節水向けのおすすめトイレ

最後に、リフォームや交換でおすすめしたい節水トイレをご紹介します!
今、現行で販売している商品であればかなりの節水が期待できるので気になったらモデルルームに足を運んで実物を確認するのもいいかもしれませんね。

TOTOの節水トイレ

ピュアレストEX・QR

ピュアレストEX・QR

便器内部にふちがなく、外見にも凹凸のないたいへん掃除のしやすいデザインです。

選べるカラーはホワイト・パステルアイポリー・パステルピンク・ホワイトグレーの4色を展開。
もちろんトルネード洗浄に対応しており、節水効果も抜群。一回の水の使用量は4.8Lとなっています。

また、廉価版でQRという便器の内側にふちがあるタイプもございます。

ネオレストAH

ネオレストAH

TOTOのトイレのフラグシップモデルです。価格が価格なだけについている機能も盛りだくさん。
・一か月清掃なしでも黒ずみがでない「きれい除菌水」
・トイレの嫌な臭いを脱臭してくれる「においきれい」
・停電時にも水が流せる機能
など。

当然、節水機能、水の使用量を最小限に抑えたECOモードもついています。
ECOモードの水の使用量はなんと3.0L、従来の1/4以下です。 ほかのトイレでは味わうことのできない極上のサービスを堪能することができます。

ZJ1

TOTO最後にご紹介するこちらの製品は、なんと普通のカタログには掲載されていません。
といっても、生産が中止されているわけではなくハウスメーカーやリフォーム業者にだけ卸される商品なんです!

ZJ1の優れている点は、10万円前後でありながらも

・フチなし形状
・リッチなウォシュレット機能
・停電時安心設計

などが搭載されている、コストパフォーマンスが非常に高い製品となっております。
「トイレをある程度こだわりたいけど安く済ませたい」という方に大変おすすめです。

もちろん節水機能搭載で通常時の水の使用量は4.8Lです。

LIXILの節水トイレ

フロートトイレ

フロートトイレ

床に設置してあるのが当たり前のトイレが浮いている。
排泄という日常を非日常にしてくれるのがこのフロートトイレです。

床から浮いているので掃除がしやすいのが特徴で、お掃除ロボットも下に入ることができ、給水管やタンクが隠れているので見た目もすっきりしており、非常に高級感があります。

LIXILのフラグシップモデルなのでお値段も張りますが、それだけの価値のある製品です。水の使用量は大が6.5L、小が5.0Lとなっています。

サティス

サティス

「きもちを満たすSATIS」をコンセプトにトイレで居心地のいい感覚を持たせてくれる機能が満載です。

・人を感知して自動で便器蓋が開閉
・気分にあった音楽の聴ける「リラックスミュージック」

などなど、トイレで落ち着くという方にもってこいの商品になっています。
ただし、居心地のいいあまりに長居しすぎるとお尻が痛くなるので注意が必要です。

LIXILには二つのECOタイプが存在しており
ECO5⇒大5.0L/小3.8L
ECO6⇒大6.0L/小5.0L
という洗浄量になっています。サティスには両方の節水モデルがあります。

アメージュZA

アメージュZA

近年出てきたトイレの中でシンプルかつ使いやすいトイレといえばこちらになります。
今まで紹介してきたような、目立つ機能があるわけではありませんが

・掃除のしやすさ
・縁の深い手洗い鉢
・頑固な汚れも落ちるアクアセラミック

アメージュZAもECO5.6両方のモデルが存在していますので
ECO5⇒大5.0L/小3.8L
ECO6⇒大6.0L/小5.0L
の二つの節水モデルがございます。

トイレのリフォームは早いほどお得に!

いかがでしたでしょうか?
「今住んでいる家のトイレが古いけど、長く住み続けることは確定している」
「トイレを買い替えるか悩んでいる」

という方はできるだけ早くにトイレのリフォームや交換を行ったほうがお得なことが分かったと思います。

トイレのリフォームに関して、わからないことや相談したいことがあればいつでもお気軽にフリーダイヤルまでご相談ください。

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